2024年03月22日更新
「みんなで学ぼう じんけん」は広報うきウキカラで連載中。本田博通(ひろみち)人権教育指導員が、学校で働いていた経験などから「じんけん」の今をお伝えします。
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広報うきウキカラ
バックナンバー
- 第61回 はたらきたい 2024年3月号
- 障害者の雇用について、車いすを利用しているYさんの就職活動の様子をお伝えします。
- 第60回 うきにほんごカフェ 2024年1月号
- 第52回で紹介した菊池市中央図書館の「にほんご教室」を見学した後、宇城でも外国の人と交流できる場が作れないかと開催された2回目の「うきにほんごカフェ」の様子をお伝えします。
- 第59回 猫の墓 2023年11月号
- 水俣病センター相思社(そうししゃ)にある「猫の墓」についてご紹介します。
- 第58回 山の中の海軍 2023年9月号
- 錦町の「ひみつ基地ミュージアム」を見学して、戦争について考える機会となったことをお伝えします。
- 第57回 修学旅行、行ってきました! 2023年7月号
- 通常学級に在籍しているダウン症の中学2年生の修学旅行でのお話をお伝えします。
- 第55、56回 ミナマタに育った教師の話 前編・後編 2023年4、5月号
- 水俣病学習の現地講師として活動している梅田卓治(たくじ)さんが自身の差別事件など子どもたちにお話されたことをお伝えします。
- 第54回 「パパは女子高生だった」の2 2023年3月号
- 第43回で紹介した「パパは女子高生だった」の著者である前田良(りょう)さんに子どもたちへお話してもらった時の様子や子どもたちの感想をお伝えします。
- 第53回 「一人になる」 2023年2月号
- 国のハンセン病患者隔離政策にただ一人、異(い)を唱(とな)えた医師、小笠原昇(おがさわらのぼる)について紹介します。
- 第52回 やさしい日本語教室 2023年1月号
- 菊池市中央図書館で開かれている外国の方向けの日本語教室の様子をお伝えします。
- 第51回 全国水平社 創立100年 2022年12月号
- 全国水平社創立100年を記念して製作された映画「破戒」と水平社博物館館長の駒井忠之(こまいただゆき)さんのお話を紹介します。
- 第50回 夜間中学校 2022年11月号
- 大阪の夜間中学で教師をされていた高野和幸(たかのかずゆき)さんのお話をお伝えします。
- 第49回 ハンセン病歴史資料館を訪ねて 2022年10月号
- 菊池恵楓園のハンセン病歴史資料館を見学しての様子をお伝えします。
- 第48回 カムィユカㇻ 2022年9月号
- アイヌ文学を後世に伝えた知里幸恵(ちりゆきえ)を紹介します。
- 第45回から47回 医療的ケア児支援法 前編・中編・後編 2022年6月号から8月号
- 医療的ケア児支援法ができる少し前の小学校での出来事を紹介します。
- 第44回 二つの出来事 2022年5月号
- 部落問題に出会ってからの気づきなどをお伝えします。
- 第43回 本の紹介「パパは女子高生だった」 2022年4月号
- 女性として生まれ、性別違和を感じながら生きて来られた前田良(りょう)さんのお話です。
- 第42回 バスの運転手 2022年(令和4年)3月号
- 国立ハンセン病療養所菊池恵楓園(きくちけいふうえん)。まだ「隔離の壁」といわれたコンクリートの高い塀が園を囲っていたときのことです。
- 第41回 子どもと世界を見に出かけたお母さんの話 2022年(令和4年)2月号
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「はじめまして。『世界平和』のために活動する写真家です」と微笑みながらの自己紹介。宇城市ふれ愛学習会に、講演で感銘を受けた高木あゆみさん(2021年6月号掲載)を招きました ・・・
- 第40回 高校生平和大使 2022年(令和4年)1月号
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小学生・中学生が人権について学ぶ宇城市ふれ愛学習会に高校生平和大使を招きました。
「話を聞いてたくさん学ぶことがあります。それは自分が生きていられるだけでも、とても幸せなことだし、1日1日を大切に過ごすということです。私はこれからずっと・・・
- 第39回 みかんを食べさせてあげたこと -後編- 2021年(令和3年)12月号
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その頃参加し始めた「共に生きる会」というサークルで、私は大輔という青年と出会いました。彼は全介助を必要としながらも施設を選ばず、ヘルパーを雇い、熊本市内に一軒家を借りて暮らす強者でした。30年前のその当時・・・
- 第38回 みかんを食べさせてあげたこと -中編- 2021年(令和3年)11月号
- 哲ちゃんを給食に招いての子どもたちの初体験は、私が体験したことでもありました。初めて担任した小学1年生に忘れられない子どもとの出会いがありました。その女の子には二分脊椎症という「障害」があり、まだ排せつのコントロールができませんでした・・・
- 第37回 みかんを食べさせてあげたこと -前編- 2021年(令和3年)10月号
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「夕刊にコラムを掲載することになりました(笑)」。自称、足でハンドル操作のできる改造普通車に乗る全国初のドライバーこと哲ちゃんからメールが届きました。
その記事を読んで、私は以前、宇城の小学校で人権週間の講師に哲ちゃんを呼んだときのことを思い出しました・・・ - 第36回 太鼓づくりのお話 2021年(令和3年)9月号
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内容:ドドンド、ドンッドンッドンッ!今日は中学生と雨ごい太鼓体験。左右のバチが叩くリズムは決められていて、これがなかなか。しかも左手が言うことを聞いてくれない。「中学生はもうできましたよ」と指導する田口名人の声に、ちょっと…いや、かなり悔しい。でも太鼓って叩き出すと止まりません・・・
- 第35回 教科書から『士農工商』が消えた ー後編ー 2021年(令和3年)8月号
- 内容:江戸時代には「士農工商」という身分制度はありませんでした。私たちは長い間の教育や啓
発によって、部落に対する誤った見方や考え方を植え付けられてしまったのです・・・
- 第34回 教科書から『士農工商』が消えた ー前編ー 2021年(令和3年)7月号
- 内容:『「士農工商」は身分を表すものではなく、職業名です…」。この説明を聞いたとき、私は驚きました。今、子どもたちはどのように学んでいるのでしょうか。市内の小学校で使用されている教科書の記述を見てみると・・・
- 第33回 110日間 母娘旅のお話 2021年(令和3年)6月号
- 内容:「母は中東・ヨーロッパに暮らす難民の方への取材ミッションを掲げ、娘と世界を見に出かけました」。この魅力的なキャッチに引かれ、森都心へお話を聞きに行くと・・・
- 第32回 いっしょに遊んだことをおぼえていたい ー後編ー 2021年(令和3年)5月号
- 内容:私はあきなさんに謝りました。彼女の強い思いは同時に彼女を黙らせてしまうものでもありました。そんな彼女が変わっていくのは祖母の行動がきっかけでした・・・
- 第31回 いっしょに遊んだことをおぼえていたい ー前編ー 2021年(令和3年)4月号
- 内容:子どもたちといると、思わず大笑いしてしまうような楽しいお話がいっぱい。でも、こんな失敗もありました。あきなさんの話を聞き、彼女を元気にしたいと思ってお母さん、おばあちゃんに話をしに行った翌朝・・・
- 第30回 「差別はしない」から「差別をなくす」へ 2021年(令和3年)3月号
- 内容:前号では「人権に関する市民意識調査」(2019年宇城市)で、「学校や地域で正しく研修する」ことが共通認識となりつつあることを紹介。教育と啓発の大切さを肯定する市民意識が実感される結果だったのですが、課題も見えてきました・・・
- 第29回 寝た子を正しく起こす 2021年(令和3年)2月号
- 内容:宇城市の「人権に関する市民意識調査」のまとめに参加しました。回答した調査対象者は20歳から60歳の市民約1200人。私が担当したのは部落問題です。回答の結果・・・
- 第28回 平和のバトン 2021年(令和3年)1月号
- 内容:2021年1月22日、核兵器禁止条約が発効しました。皆さんは、『はだしのゲン』という漫画をご存知ですか。8年前、私は教職員組合で中沢さんをお招きして講演会を開催しました。そこで伝えられた内容をご紹介します・・・
- 第27回 子どもの目線 2020年(令和2年)12月号
- 内容:1994年に「子どもの権利条約」が国連で採択。翌年の12月に、私は、12月の校内人権集会でこの条約を子どもたちや先生に紹介したいと考えました。6人の児童と一緒に集会で発表すると・・・
- 第26回 バリアフリーの居酒屋 2020年(令和2年)11月号
- 内容:「無事に退院しました!」とメールが入り、以前勤務した学校で算数の指導ボランティアに来てくれたヨースケくんとお祝いに飲みに行くことにしました。車いすを利用する彼のために、私が店を探そうとしたら・・・
- 第25回 ふるさと 2020年(令和2年)10月号
- 内容:令和2年7月豪雨で大きな被害を受けた人吉市の災害ボランティアンターにバスが着いたのは朝の9時でした。担当した住宅で聞いた話と、そこから見た風景から私が感じたのは・・・
- 第24回 共に学び共に育つ(後編) 2020年(令和2年)9月号
- 内容:学校で医療的ケアを必要とする小学2年生のふみさん。りゅうくんたちの行動が、クラスメイトの意識を変えていく力になっていました・・・
- 第23回 共に学び共に育つ(前編) 2020年(令和2年)8月号
- 内容:学校にはさまざまな子どもがいます。快適な学校生活を送るために何らかの援助が必要な子どももいます。これは私が出会った「医療的ケア」が必要な子どものお話です・・・
- 第22回 教室に入りたい気分(後編) 2020年(令和2年)7月号
- 内容:前年から不登校を続け、小学3年生になり、保健室登校を始めたこゆきさん(仮名)。決して教室棟に近付こうとしなかった彼女に転機が訪れました・・・
- 第21回 教室に入りたい気分(前編) 2020年(令和2年)6月号
- 内容:わたしが出会った一人の少女のお話です。小学2年生の後半から、こゆきさん(仮名)は教室に入れなくなりました。彼女は週2日という目標を立て、保健室登校を再開しましたが、教室棟には決して足を踏み入れようとはしませんでした・・・
- 第20回 えん罪と闘う 2020年(令和2年)5月号
- 内容:「キムチ嫌いで韓国語ができない、指紋押なつ拒否運動も知らなかった大阪生まれの在日2世です」と紹介があると、会場がどっと沸きました。講師は、えん罪事件の記録映画を撮り続けているキム・ソンウン監督。そこで語られた「獄友」とは・・・
- 第19回 ミナマタに出会った子どもたち 2020年(令和2年)4月号
- 内容:「先生っ!」と声を掛けられ、顔を向けると面影の残る懐かしい笑顔。ウイングまつばせの成人式でのことです。赤い振袖のよく似合うお嬢さんに成長したMさんは式の実行委員でした。私は、当時5年生だったMさんたちと、水俣病患者で語り部の杉本雄(たけし)さん(故人) の話を聞いたのを思い出しました・・・
- 第18回 セルフのガソリン給油所 2020年(令和2年)3月号
- 内容:哲ちゃんこと倉田哲也さんの日常を追った映画「もっこす元気な愛」にも出てきますが、彼は足でハンドル操作をする改造普通車に乗る全国初のドライバーでもあります。そんな哲ちゃんに久しぶりに会いに行きました・・・
- 第17回 当事者から学ぶ社会 2020年(令和2年)2月号
- 内容:昨夏、難病と重い「障害」がある2人の国会議員が当選しましたね。熊本市議会には豊野町出身の村上博さんという車椅子の議員がいます。村上さんが、新しく議員になった人たちに話したその内容とは・・・
- 第16回 こども六法 ~きみを強くする法律の本~ 2020年(令和2年)1月号
- 内容:新聞広告を見て、書店に行ったら、「今よく出ているんですよ」との話。宇城市の多くの小学校図書室から注文があったそうです。各条文の解説は動物たちの吹き出しイラスト付き。難しい言葉もやさしく言い換えてあります。小学生から読めるけど、大切な内容が書かれていました・・・
- 第15回 グレタ・トゥンベリさんと意見を表す権利~子どもの権利条約採択から30年~ 2019年(令和元年)12月号
- 内容:ニューヨークの国連本部で開かれた気候行動サミット。スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんの怒りの訴えは大きな反響を呼びましたね。16歳のグレタさんが国連本部で居並ぶ各国の代表に向かってスピーチすることができたのはどうしてでしょうか・・
- 第14回 子ども食堂 2019年(令和元年)11月号
- 内容:「きっ、きっ、きのこ~♪」子どもたちや、赤ちゃんを抱いたお母さんの前で赤いTシャツの男性がギターを弾きながら楽しげに歌っています。ここは、子ども食堂の「未来食堂」。子ども食堂は、子どもの貧困対策はもちろん、地域のにぎわい拠点としても期待されています・・・
- 第13回 「職業選択の自由」と基本的人権 2019年(令和元年)10月号
- 内容:73年、採用選考での不合理な差別を排除するために作られた「全国高等学校統一応募用紙」。熊本では76年に起こった就職差別事件を契機に、「保護者氏名・本人との続柄・年齢の各欄は記入せず斜線を引く」取り組みが85年から始まりました。それは全国に支持され・・・
- 第12回 戦争を語り継ぐ 2019年(令和元年)9月号
- 内容:山鹿市の来民(くたみ)開拓団供養塔を訪ねました。広場の一角にある石碑には、”満州”移民として中国東北部で亡くなった276人の名前と年齢が刻まれています。私の父も、一家12人で"満州"に渡った開拓団の一人でした・・・
- 第11回 だれもが自分らしく生きられる社会へ~こころの性とジェンダー~ 2019年(令和元年)8月号
- 内容:性別は戸籍だけでなく、「自分の性別をどのように認識するか」で判断することもあります。。自分の性別をどのように認識するかは、人それぞれ違います。かつて、私の中にも社会的に作られた性別役割観念が強くありました・・・
- 第10回 震災と人権 2019年(令和元年)7月号
- 内容:「南阿蘇・黒川ウォーク」に参加しました。4月後半の南阿蘇は、激震の傷跡を残していました。子ども連れの家族も見られ、広い世代が集まりました。地元ボランティアから話を聞き、私が感じたのは・・・
- 第9回 当事者から、周りの問題として~部落差別の解消の推進に関する法律~ 2019年(令和元年)6月号
- 内容:私は以前、一人の子どもとの出会いから、社会で働く養護学校(現在の特別支援学校) を卒業した人たちと語り合うサークルに参加していました。会には「障害」のある就学児を育てる保護者も多数参加されていました。その中で忘れられない出来事がありました・・・
- 第8回 中学生のみなさんへ~憲法とわたしたちのくらし~ 2019年(令和元年)5月号
- 内容:私は宇城市で育ちました。中学入学時は校則で丸刈りにしなければならないので少し憂鬱(ゆううつ)でした。頭に傷があったからです。全国に校則の見直しをさせた出来事は熊本から始まりました。1985年の「丸刈り校則訴訟(そしょう)」です・・・
- 第7回 子どもたちの手話教室に参加して 2019年(平成31年)4月号
- 内容:先日、小学生対象の手話教室に参加しました。私は手話についてもっと知りたいと思い、熊本市東区にある熊本聾学校を訪ねました・・・
- 第6回 ハンセン病回復者であることを隠さなくてもいい社会へ 2019年(平成31年)3月号
- 内容:らい予防法廃止から2年後、熊本地裁で起こった国家賠償訴訟が全国に広がり、2001年勝訴。私は、最初の提訴者13人のうち4人が入所されている菊池恵楓園(けいふうえん)を訪ねました・・・
- 第5回 「ありがとう やさしい言葉 受け取った」 2019年(平成31年)2月号
- 内容:市内5会場で開催された宇城市の人権フェスタ。各会場で展示した作品の一部を本田博通(ひろみち)地域人権教育指導員の感想とともに紹介します・・・
- 第4回 共生社会の実現に向けて 2019年(平成31年)1月号
- 内容:現在では、障がいのある子どもが小学校・中学校に入学する際、保護者の要望を基に、同年齢の子どもたちの中で学校生活を送ることが当たり前となっていますが、以前は本人や親と面識のない学校医、各学校長、教育委員会担当者が資料で就学先を決定していました。私の友人であるTさんは、今から40数年前、この決定を受けて玉名から宇城の療育施設に入所し・・・
- 第3回 世界人権宣言から70年 2018年(平成30年)12月号
- 内容:第2次世界大戦後、世界の平和を実現するためには各国が協力して人権を守る努力が必要だということから、1948年(昭和23年)12月10日、パリの国連総会で世界人権宣言が採択(さいたく)されました。その後、世界、日本、そして宇城市では・・・
- 第2回 子どもたちと学ぶ水俣病ー 公害認定から50年 ー 2018年(平成30年)11月号
- 内容:宇城市が開催した水俣病の現地研修会に小中学生と一緒に参加しました。訪れた先の一つ、月浦(つきのうら)地区は海水の透き通る静かな入り江の港町です。研修会に参加した子どもたちは、講師の話に耳を傾け・・・
- 第1回 「人権ばかり学んでいては、責任感や義務感が育たないのではないですか」 2018年(平成30年)10月号
- 内容:以前、いじめや見知らぬ人の暴力を未然に防ぐための「子どもへの暴行防止プログラム」を実施しました。保護者からも大変好評でしたが、一度だけ「権利ばかり教えて、義務は教えないのか」という意見が出ました。「権利ばかり教えるからわがままになる」という意見は、他でもしばしば耳にしますが・・・