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第16回 こども六法 ~きみを強くする法律の本~ 2020年(令和2年)1月号

2022年03月27日更新

第16回 こども六法 ~きみを強くする法律の本~ 2020年(令和2年)1月号

 新聞広告を見て、書店に行ったら、「今よく出ているんですよ」との話。宇城市の多くの小学校図書室から注文があったそうです。「六法」とは、通常、日本国憲法を始めとする6つの法律を指すそうですが、『こども六法』は商法の代わりに少年法、いじめ防止対策推進法が掲載されています。各条文の解説は動物たちの吹き出しイラスト付き。難しい言葉もやさしく言い換えてあります。これなら小学生から読める。


 罰せられるから悪いことはしない、というのは教育とは相いれないのですが、なるほど…、読んでいくと、法律を知ることで、子どもが日常出会うさまざまなトラブルの場で、行いや受けた行為を自分で整理するのに役立ちそうです。


 刑法第60条「共同正犯」。このこども六法訳は「ふたりで犯罪をしても責任は半分にはならないよ」。これはいじめに加担したときに「やったのはぼくだけじゃない!」という言い訳が罪を軽くすることにはならないと教えてくれます。
 民法第834条「親権喪失の審判」では「おうちに誰もいなくて、何日も食べてないんです」と言う子グマの兄弟に犬のお医者さんが「大変だったね。もう大丈夫だよ!」と語り掛けるイラスト。助けてくれる大人は必ずいる、と虐待から逃れるすべを教えます。


 最終章「いじめ防止対策推進法」は、次の語り掛けで始まります。「いじめられているとき、いじめを見たときは、すぐに大人に相談しましょう。そして、この法律のとおりに対応してくれているか、チェックしてみてください。もし、大人がこの法律を守っていなければ、別の大人にも相談してみましょう。本気で助けてくれる人が見つかるまで、あきらめないことが大切です」


 巻末に「いじめにあっていた小学生当時の自分に届けたい」という著者の言葉があります。広く子どもたちに、そしてその育ちに責任ある私たち大人が読みたい本でもあります。

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