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第52回 やさしい日本語教室 2023年1月号

2024年03月19日更新

やさしい日本語教室

「日本語は今どうですか」との先生の問いに「ちょっと…」と女性が指を小さく開く動作。「少し…、少し、はな…?」「…はなせます」「そうですね。少し日本語を話せます、じゃあどうですか、日本語の漢字?」「ぜんぜん…」ポニーテールが左右に揺れます。「となると、漢字を…か…?」「かけません」と後ろから男性の声。「そうですね。日本語の漢字を、書けません」。

ここは菊池市中央図書館が開催する「にほんご教室」。この日の受講者は11人。先の2人はベトナム人。他にもカンボジア、タイ、韓国、フィリピンと多彩。仕事も農業、介護、製造業とさまざまです。

今日の勉強は「できる・できない」と「…だったら」。『やさしい日本語』を使って指導をされているのは福岡在住の大学の先生。『やさしい日本語』とは、高い学力がなくても、日本語に親しみ、気軽に使えるようにと作られた教材です。

農家でサトイモとエゴマを作っているという女性は「雨が降ったら、どうしますか」の先生の問いに、「やすみ…あめがふったら…やすみ」の答え。みんな笑いながら、先生の「雨が降ったら、休みます」の文を復唱します。日本語を自分の生活や仕事と結び付け学んでいます。とっても楽しそう。

教室のスタッフに話を聞きました。アンケートの『困っていること』上位は、「日本の文化や習慣の違い、言葉が通じないこと」。『助けてほしいこと』は、「地震や火事の時の知らせ、日本人と仲良くなる行事、日本人の相談相手」。公共サービスを等しく提供する図書館が、市民である外国人のそんな願いに応えることは当たり前との説明。「ここは色々な文化を知り、国籍を超えたつながりを教えてくれる大切な場。たまたま菊池に来たという外国人にも第2のふるさとと感じてもらい、またいつか、ここに家族を連れて帰ってきてほしい」。ボランティアをした人の言葉です。

宇城市に住む外国人も増加を続け、2021年時点では約600人。今まで無関心でいた自分を振り返ります。私にも何かできることがありそう。

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