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第2回 子どもたちと学ぶ水俣病ー 公害認定から50年 ー 2018年(平成30年)11月号

2022年02月09日更新

第2回 子どもたちと学ぶ水俣病ー 公害認定から50年 ー 2018年(平成30年)11月号

 今年の夏、宇城市が開催した水俣病の現地研修会に小中学生と一緒に参加しました。訪れた先の一つ、月浦(つきのうら)地区は海水の透き通る静かな入り江の港町です。

 

 1956年(昭和31年)、ここで船大工をしていた一家の姉妹が突然歩けなくなるなどの症状を相次いで発症。受診した病院の医師が「原因不明の病が発生した」と保健所に届け出た5月1日が水俣病公式確認の日となりました。しかし、国が公害として認定したのは、それから12年も経過した1968年(昭和43年)。その間、水俣湾には水俣病の原因物質「メチル水銀」が化学工場から流され続けました。


 水俣病の背景には、発生初期に広まった「うつる、怖い病気」という間違った考えによる差別がありました。それによって、患者や家族は病気を隠し、長い年月を人権侵害に耐えながら過ごすこととなったのです。
 研修会で子どもたちは、まだ就学前だった姉妹に思いを寄せながら、講師の話に耳を傾けました。「今でも妹さんは水俣病と闘っているので、負けないでほしいと思いました。自分の目で見たことを、水俣病を分かっていない人に教えていきたいです」。参加した中学生の感想文の一節です。

 今年、「公害の原点」とされる水俣病は認定から50年を迎えました。現地で学習した子どもたちが、その学びを家族や友人へと広げながら、これからも人権について学び続けることを願います。

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