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第27回 子どもの目線 2020年(令和2年)12月号

2022年03月27日更新

第27回 子どもの目線 2020年(令和2年)12月号

  12月10日は世界人権デー。この人権デーの元となった世界人権宣言から41年、大人と同等の市民権を認めた「子どもの権利条約」は1994年に国連で採択されました。

 『同42条 国はこの条約の内容を分かりやすい方法で、広く、確実に大人だけでなく、子どもたちにも知らせるようにしなければなりません』この条約が発効した翌年、児童会の担当だった私は、12 月の校内人権集会でこの条約を子どもたちや先生に紹介したいと考えました。
 職員会議で了承を得て、私は児童会運営委員の6人の子どもたちと、この条文を読み合いました。説明していく中で、子どもたちはだんだんその内容を自分の生活に結び付け、質問してくるようになりました。3回の学習会の後、集会で掲示するため、大切だと考える条文6つを子どもたちが選定。それに自分たちで考えた解釈《 》を付けて広用紙に書かせました。

 『12条 子どもは自分に関係することは、自分の考えをまとめ、意見を言うことができます。《学校のことで、わたしたちにかんけいする、全てのことに対して、わたしたちも意見が言えます》』
 『28条 子どもに行われる罰は子どもの人間としての誇りを傷つけるものであってはなりません。《わたしたちが、はずかしいと思うばつを先生は与えることはできません》』

 集会当日、各クラスの発表が終わると、運営委員が条文を交代で読み、「子どもの権利条約」を説明しました。そして集会の最後に、こう提案しました。「もし皆さんが賛成してくれるなら、この子どもの権利条約をいつも見えるところに貼っておけるよう、ぼくたちは校長先生にお願いに行きます。賛成してくれる人は拍手してください」。言い終わると、後ろの高学年から、前の低学年の列へ瞬時に拍手の波が起こったのでした。

 いじめ、不登校…学校に関わる課題解決にはどれも、子どもたちが持っている力を借りることが欠かせません。子どもの目線で生活を点検すること、それは子どもの人権を守ることでもあるのです。

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