2022年03月05日更新
松橋町曲野の昔ばなし お辻さんの自慢
イラスト 村上明日香
あらすじ
戦国時代、曲野の囲に高城という城がありました。
城主の奥方、お辻さんは美人で力持ち。人々は城を「辻の城」と呼んでいました。
ある年、宇土の名和という殿さまが侵攻。法華寺の上の無常野で迎え撃ちましたが、多勢に無勢で一度引
き上げて城を守ることに。
するとお辻さんは城門の上で仁王立ち。大薙刀でたちまち60人程の敵兵を討ちます。強気が燃え上がった
お辻さんが「雷神でん手間ひまはかからん」と大声を上げると、たちまち雷鳴が響き渡り、大薙刀に落雷。城も燃えてしまいました。
城内の梅の木に登り戦を見ていた城主が悔しさに身を震わせると、地面には一斗もの実が落ちていたとな。