2022年03月27日更新
不知火町長崎の昔ばなし 大人足
イラスト 村上明日香
あらすじ
昔むかし、おくとどんと呼ばれる大男がいました。
ある時、おくとどんが不知火海を渡ろうと、右足を不知火町の長崎にかけて、左足を小川町の小野部田にかけようとした時のこと。海はちょうど満潮で、おくとどんの真下を鱶が泳いでいました。これに気付かなかったおくとどんはかわいそうに、鱶からパクリと急所を噛みつかれてしまいました。
その時にできた大きな足跡は、大人足やおくとどんと呼ばれるようになり、そのくぼみには草木も生えなかったそうな。
でも、その後、おくとどんがどうなったかは、誰も知らないんだとさ。