2022年01月25日更新
小川の昔ばなし 竜が出た神木の樟
イラスト 村上明日香
あらすじ
小川阿蘇神社の樟が切り倒されそうになった時の話。
加藤清正公が、熊本城を建てるために小川阿蘇神社の樟を所望したが、神官たちは「数百年前、この樟が切られようとした時、突然2匹の竜が現れ、火山のような煙を吐くと、体を幹に巻き付け、にらみを利かせた。これを見た木こりたちは命からがら逃げ出した。」と話し、丁重に断ったそうな。
ところが一月後、再び書面が届く。宮総代たちが昼夜話し合うもなかなか決まらない。そこで、神官が伺いの祝詞をあげると、小さな白蛇が頭を左右に3度ゆっくり振った。この不思議な出来事があって樟は残ったそうな。
小川阿蘇神社