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令和8年施政方針

2026年03月10日更新

1.はじめに

 令和8年3月市議会定例会の開会に当たりまして、令和8年度の市政運営に関する基本的な考え方と当初予算の概要についてご説明申し上げ、市議会並びに市民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

 私が市長に就任して以来、皆様の温かいご支援とご理解を賜り、市政の舵取りを任せていただいてから、早くも一年という月日が流れました。

 昨年を振り返りますと、宇城市は、少子高齢化や人口減少といった構造的な課題に加え、8月の大雨豪雨による災害復旧の対応、そして物価高騰、デジタル化の波といった、多様かつ複雑な課題に直面いたしました。こうした困難な状況においても、市民の皆様の生活を守り、より豊かな宇城市を次世代に引き継ぐために、全力を傾けて取り組んでまいりました。

    この一年で得た手応えと、見えてきた課題を踏まえ、本年はさらに力強く、そして着実に市政を推進してまいります。特に豪雨災害からの復旧復興と、喫緊の課題である「人口減少対策」、「市民の所得向上」を最重要政策として掲げ、その実現に向けた施策を展開いたします。

2.豪雨災害からの復旧復興

 まず、昨年8月の豪雨災害では、小川町、豊野町を中心に甚大な被害が発生しました。

 市としてはこの災害からの復旧・復興を最優先課題と位置づけ、早急に対策を講じてまいりました。今議会でも42億円超の予算を計上し復旧復興を加速してまいります。

     被災からの学びを活かし、予防保全への転換を推進するとともに、河川の流域治水、内水対策の強化など、多角的な視点から防災・減災対策を一層強化してまいります。

3.人口減少対策と市民の所得向上

 次に人口減少対策です。

 本市の持続的な発展を考えた際、若い世代が定住し、安心して子育てができる環境を整備することは不可欠であります。そのためにまずは「JR小川駅の周辺開発構想」に着手いたしました。これは単なる駅周辺の開発に留まらず、交通の利便性、商業施設、生活環境など都市機能が整っているエリアをさらに魅力的な居住環境の創出を目指すものです。この開発は、本市への新たな人の流れを生み出し、地域経済の活性化、人口減少に歯止めをかける起爆剤となるものと期待しております。具体的な計画概要が出来ましたら、今後ご説明する機会を設けてまいります。

 続いて市民の所得向上です。

 若い世代が安心して生活を営み、希望を持って働き続けられるよう、所得向上は極めて重要な課題と認識しております。そのため来年度、女性を主な対象とした「キャリアアップ支援施設」をイオンモール内に開設する準備を進めております。急速に変化する社会において、新たなスキルを習得し、キャリアアップを図ることは、個人の可能性を広げるとともに、企業にとっても貴重な人材の確保につながります。女性や若い世代が本市で安定した職に就き、充実した人生を送るための支援を強化してまいります。

4.第3次宇城市総合計画のまちづくり

 次に主要施策の概要につきまして、第3次宇城市総合計画のまちづくりの4点の基本目標に沿って、順次説明を申し上げます。

(1)こどもの笑顔をつくるまち

 1つ目の「こどもの笑顔をつくるまち」を実現するためには、子育て世代への切れ目のない支援と、子どもたちが夢を育める教育環境の充実が不可欠です。本年度は、こども医療費を拡充し18歳までの自己負担廃止を10月から予定しています。

 学校教育の面では、ICT化をさらに進め、中学校から配備している電子黒板を小学校まで拡大してまいります。給食費無償化についても、国は小学校から開始を検討していますが、本市は引き続き中学校まで完全無償化を継続し子育て負担の軽減を行います。

 また、教職員が利用する校務環境システムも更新を図り、事務作業の効率化による子どもたちに向き合う時間の確保と、働き方改革の推進を行います。現在整備を進めている屋内運動場への空調整備や豊福小学校の改築、松橋中学校外構整備などのハード面についても着実に整備してまいります。

 これらの施策をはじめ、こども計画、教育大綱に則り、子どもたちが将来に夢と自信を持てるよう、総合的な取り組みを進めてまいります。

(2)住みよく安心できるまち

 2つ目の「住みよく安心できるまち」は、市民の皆様が日々の生活を穏やかに送れる基盤であります。近年の甚大化する災害に対し、防災・減災対策を一層強化するとともに、地域の見守り体制や交通安全対策を充実させ、市民一人ひとりが安心して暮らせる環境を整えてまいります。

 交通の面では、本市は県の中央に位置し交通結節点であるため、渋滞の問題も抱えています。このような背景を踏まえ、交通渋滞等の道路整備の課題を明らかにし、将来の都市像と整合した、短期から長期までの段階的に道路整備方針と道路ネットワークを策定するための予算を計上しています。

 福祉政策の面では、今定例会に「手話言語条例」を上程しています。この条例は、手話を言語として位置づけ、聴覚に障がいを持つ方々が安心して生活し、社会参加できる環境を整備するためのものであります。これにより、障がいの有無にかかわらず、全ての市民が共に生き、共に喜びを分かち合える社会を目指してまいります。

(3)活力ある魅力的なまち

 3つ目の「活力ある魅力的なまち」の実現は、地域経済のさらなる活性化を重要課題と位置づけ、民間投資の促進や地域産業の振興を通じて賑わいを創出します。

 まず、「稼げる農業の実現」に向けた農業政策の強化です。本市の豊かな農地と恵まれた環境を最大限に活かし、農業を基幹産業として一層発展させることは、地域経済の活性化に直結します。特に、国営圃場整備地区においては、大手外食チェーンのサンマルクホールディングスが自社製品用の小麦栽培をスタートさせ注目を浴びています。小麦にとどまらず裏作の栽培に力を入れ、単なる食料生産に留まらない、高付加価値型の農業を推進してまいります。

 この他にも、物価高騰対策として市内で利用できる一人1万円の商品券配布事業、県内随一の物産館である「宇城彩館」の改修、老朽化が進む地元農産物直売所「アグリパーク豊野」の改修などで地域経済の循環、人々の交流を促進する施策と展開し、持続可能な発展を目指してまいります。

(4)多様な人々の流れをつくるまち

 最後に「多様な人々の流れをつくるまち」は、まさに人口減少対策と深く結びついています。企業誘致に向けた産業用地の確保、先述したJR小川駅周辺の開発やキャリアアップ支援施設、まちづくりの核となるJR松橋駅西口土地利用可能性調査にも着手してまいります。

 多様な主体との「共創」を深化させることで、宇城市の魅力を高め、市外転出の抑制、市外からの新たな移住・定住を促進してまいります。

 行政が一方的に施策を進めるのではなく、市民の皆様と共に、宇城市の未来を創造していく視点を大切にしてまいります。

5.結びに

 市民の皆様、そして議員各位。

 この一年、私は市長として、宇城市の未来を想い、全力で駆け抜けてまいりました。そして、市政運営の最も大切な柱は、やはり「人」であると改めて強く感じております。市役所職員一人ひとりが、自らの専門性を高め、市民の皆様のために挑戦する姿勢を大切にし、互いに支え合う文化を醸成してまいります。また、働きやすい職場環境づくりにも引き続き注力し、職員の声を大切にしてまいります。

 新しい年度は、新たな挑戦の始まりでもあります。議員の皆様、市民の皆様、地域団体の皆様、企業の皆様、そして市役所職員、互いに助け合い、学び合いながら、市民の皆様の期待に応える宇城市を築いてまいりましょう。

 結びに、宇城市のさらなる発展と、市民の皆様お一人おひとりのご健康とご多幸を心より祈念するとともに、明るい未来を創造していくことを改めてお誓い申し上げ、私の施政方針演説とさせていただきます。

                             令和8年2月9日

                                 宇城市長 末松 直洋

お問い合わせ

宇城市 総務部 総務課 秘書係

電話番号:
0964-32-1798

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