2025年09月16日更新
8月27日(水)、県立宇土高校科学部地学班9人が市役所を訪れ、第49回全国高校総合文化祭「かがわ総文祭2025」自然科学部門で2位にあたる文化庁長官賞の受賞と不知火現象の研究成果を末松市長に報告しました。
不知火現象の研究は、同班が8年かけて行っており、不知火現象の観測の成功は、36年ぶりとなります。
生徒たちは、昔、盛んだった不知火海での漁で使ういさり火が不知火の発生に関係するのではないかと推測し、不知火地域の対岸の地元漁師に協力のもと、いさり火を焚いた漁船3隻を出してもらい、撮影したことを資料や映像を使って、説明しました。
また、不知火現象は、不知火海の干潮時に干潟に多数点在する潮だまり上に、微風が吹くことで、海上の空気との温度差が生じることで、光が屈折して発生する現象であること、光が横方向に分かれて見える「側方蜃気楼」の一種であることを丁寧に伝えました。
末松市長は「不知火が横方向の蜃気楼であるということ、見える日や時間帯が限定されることや、光源がないと発生しないということがわかりました。なぜ、八朔の日に発生するのかが未解明ということで、これからも研究を続けていってほしい」と感想を伝えました。
3年の米田直人さんは「市長が、研究に興味を持っていただいたと感じました。市長ならではの市の特性に基づいた意見や質問を聞くことができ、とても貴重な経験ができました」と説明した感想を述べました。
(左から)文化庁長官賞を受賞を報告する科学班前班長の米田直人さん、現班長の徳丸幸樹さん、顧問の本多栄喜教諭
資料を使って、市長へ海上の空気の温度差が発生する原因を説明する米田さん