2022年02月02日更新
近年、局所的な豪雨や想定を上回る量の降雨の発生頻度が増加傾向にあり、大雨が降った際、水路より雨水を排水できないことから発生する内水浸水のリスクが増加しています。これを受け、平成27年11月に水防法が改正され、想定し得る最大規模の内水に対する避難体制などの充実・強化を図ることが示されました。
このような背景から、市民の皆さまに日頃から内水浸水に対する心構えや準備を行っていただくために想定し得る最大降雨が降った場合の内水浸水状況のシミュレーションを行い、浸水の範囲と想定される最大の水深を示した内水浸水想定区域図を作成しました。
現在は内水浸水想定区域の指定は行っておりません。
内水氾濫と外水氾濫とは?
内水氾濫とは、水路の排水能力を越えるまたは雨を河川に放流できない場合に発生する氾濫のことです。
外水氾濫とは河川氾濫のことを指し、河川の水位が高くなり、堤防を河川水が乗り越えるまたは堤防が破堤し他場合に発生する氾濫のことです。
出典 : 気象庁 避難勧告等に関する諸情報(洪水・浸水)の技術について
内水浸水想定区域図の基本的事項
- 降雨条件は時間最大153ミリメートルを想定しています。(参考:平成28年6月20日は1時間136ミリメートルを記録)
- 外水(河川)の氾濫は起こっていない場合を想定しています。
- シミュレーション対象区域は下水道区域である松橋・当尾・曲野・不知火・久具排水区の一部を対象としています。(図面に区域を記載)
- 令和1年当時の排水施設でのシミュレーション結果です。
- 断面が600ミリメートル以上の水路を対象として行っています。
注意事項
- シミュレーションの前提となる降雨を越える規模の降雨や道路側溝等の小水路からの内水氾濫及び高潮・津波を考慮していませんので、表示した浸水区域や深さが実際と異なる場合があります。
- 溜池、樋門や用水路の運用方法により表示した浸水区域や深さが変動する場合があります。
- 落ち葉や土砂による雨水桝のつまりや局地的なくぼ地等の微細な地形により起きる浸水はシミュレーションでは反映しきれないため、注意が必要です。
内水浸水想定区域図の閲覧
内水浸水想定区域図は、下記PDFファイルよりご確認いただけます。
<標準版>
<標準版>
内水浸水想定区域図(標準版) (PDF 1,904KB)
※「水害ハザードマップ作成の手引き 平成28年4月」に準拠した図面です。
※「水害ハザードマップ作成の手引き 平成28年4月」に準拠した図面です。
<強調版>
※標準版における浸水深の配色をより浸水深が分かる配色として作成した図面です。
なお、内水浸水想定区域図は、上下水道局の窓口でも同じ精度のものが閲覧できます。
宅建業者の皆様
令和2年8月に施行された宅地建物取引業法施行規則の一部改正により、宅地又は建物の取引に際して、宅地建物取引業者は、「水防法施行規則第11条第1号の規定により市町村が提供する図面における当該宅地又は建物の所在地」を重要事項として説明することとなっております。
現在、内水浸水想定区域の指定は行っておりませんが、宅地又は建物の取引の際には、取引の相手方が当該宅地又は建物の所在地の水害リスク情報を活用することができるよう、内水ハザードマップについての情報提供をお願いいたします。