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小中学校の2学期制について

2022年02月08日更新

宇城市教育指針「知性あふれ、個性に満ち、国際感覚をそなえ『強くて優しい』児童生徒の育成」を実現するために、児童生徒の学力充実と教職員の意識改革を目指して平成19年4月1日から二学期制を実施しています。

二学期制の年間日程

 

表:二学期制の年間日程について

前期

4月1日から10月第2月曜日(以下「スポーツの日」)

後期

10月「スポーツの日」の翌日から翌年3月31日

学年始休業日(春休み)

4月1日から7日

夏季休業日(夏休み)

7月21日から8月29日

冬季休業日(冬休み)

12月25日から翌年1月6日

学年末休業日(春休み)

3月26日から3月31日

 

 

二学期制とは?

 平成19年4月以前は、1年間を3つの学期に分けた三学期制で学習が進められていましたが、現在、市内の小中学校では、二学期制となり、前期・後期の2つに分けられています。

 

なぜ二学期制を導入したのか?

 三学期制では次の理由で「ゆとり」を確保することが難しい状況でした。

  • 各学期終了後に長期休業に入り、学習の連続性が途絶える
  • 長期休業前が慌ただしく、授業にじっくり取り組めない

 

 二学期制を導入すると授業の進め方など教育活動全般を見直すので、ゆとりを生み出すことができます。

長期的視点で学習指導を計画でき、じっくりと学べる授業が行われるようになるのです。

 

 また、もう一つの大きな効果として学力向上があります。ゆとりができることで先生たちはこれまで以上に子どもたちと触れ合え、きめ細かな評価と指導ができます。

2学期制についての説明。詳細は本文に記載されています。

表:年間授業日数は変えず、授業時間が増やせる二学期制の導入について
学校の取り組み 期待される効果
  • 生きる力を育てる教育計画作りを温めます
  • 子ども一人一人の学力向上に努めます
  • 子ども一人一人へのきめ細やかな指導に努めます
  • 長い学期を生かしてじっくりと学べます
  • 特色ある教育活動が展開され、子どもの個性が育まれます
  • 子ども一人一人に良く分かる授業が展開されます
  • 先生が、子どもとじっくり向き合います
  • 一人一人の良さを見取って指導に生かし、伸ばします



2学期制導入の効果

二学期制にデメリットはないのか?

 宇城市でも地域や学校から、二学期制導入に対して不安や戸惑いが一部、見られました。

 

 しかし、子どもの学力保障や授業の遅れ、授業時数の減少、教師と子どものかかわりなど、子どもの側に立った教育という観点からは、デメリットはほとんどありませでした。

 

 強いて挙げるとすれば、子どもたちの学習や生活の様子を知らせる通知表の回数が、3回から2回に減るということでした。しかし、これは二学期制のメリットでもあります。

 

 新学習指導要領では、絶対評価(注1)を行うことになりましたが、この評価は、長期間にわたる細かな観察と指導の記録が必要です。

 学期制での通知表では前期と後期それぞれ約6カ月という長期間で、子どもたちの学習面と生活面での向上や変容を評価し、家庭へ連絡します。つまり二学期制の方が絶対評価は行いやすいのです。

 

 家庭に連絡する情報が量的に減ることは、家庭訪問や個人面談、各種通信を工夫し、これまで以上に充実させることで補うことができます。詳しくはQ&Aをご参照ください。

 (注1)絶対評価とは、子ども同士を比べて一定の比率で評定を出すのではなく、学習の目標に到達しているかどうかで評定する方法です。

2学期制のQ&A

Q1・子どもたちの学校生活で主にどんなところが変わりますか?

A1・通知表を10月にもらうようになります。

 二学期制になって子どもたちに起こる変化は、これまで夏休み前、冬休み前にもらっていた通知表を、10月にもらうようになることです。初めは慣れないかもしれませんが、子どもたちが困ったり、戸惑ったりするようなことではありません。

 ここで新しい学期への気持ちの切り替えを図ってほしいと思います。

 

 授業時数が増える分、補充や発展の学習内容が増えます。先生たちに少しゆとりができる分、授業の充実が図られ、子どもと関わる時間も増えます。

Q2・学期の途中に長期の休みがあると学習意欲が低下しませんか?

A2・計画的に学習に取り組むことで学習意欲の向上や学習習慣の育成に効果があります。

 

 学期の折り返し点でもある10月はこれまでの学習を振り返り、学習の成果や目標を再点検し、後期への励みとする時期です。長期休業日(夏休み・冬休み)に個人面談などで子ども一人一人の課題の把握や学習目標の修正、再設定ができます。

 

 また、総合的な学習の時間の延長として体験活動を行ったり、体力向上のために運動をしたりして、課題解決に向けて自主的・発展的学習に取り組むこともできます。

Q3・中体連などの行事への影響はありませんか?

A3・ゆとりある計画の下、行事にも部活動にもより力を入れられます。

 二学期制では学期の期間が長くなるので、行事日程の設定の幅が広がり、ゆとりある計画を立てることができます。運動会や修学旅行などは開催時期を変更しやすくなります。

 

 中体連は部活動をする子どもたちにとって最大の関心事でしょう。例年7月1日前後に宇城地区大会、7月20日過ぎに熊本県大会、8月8日前後に九州大会、8月23日前後に全国大会が行われます。

 三学期制では7月になると先生たちは学期末の成績評価や通知表作成に多く時間を取られ、放課後の部活動の指導にあたることが厳しい状況でした。

 

 二学期制になると先生たちに時間的なゆとりができ、部活動の大切な総仕上げの時期である7月にじっくりと腰をすえて指導することができます。なお夏休み期間中の部活指導は、これまでと変わりません。

Q4・通知表の回数が減ります。通知表に代わる対応などはありますか?

A4・夏休みや冬休み前に通知表に代わるものとして「学習のあゆみ」を家庭に渡します。

 

 これまで通知表は春・夏・冬の長期休業日前にもらっていましたが二学期制では10月と3月にもらうことになります。

 先生たちは長期休業日(春休み・夏休み)を利用して評価資料(学習状況や生活の様子)の整理が余裕を持ってできます。教科の単元テストや作品などの学習に関するもの、子ども自身の自己評価(学習面、生活面)などを資料として準備し、個人面談や訪問(方法、内容、時期など、各学校の行事の都合で異なります)を実施したり、資料を提供したりします。子ども一人一人をしっかりと見つめた確かな評価ができ、後期の指導の充実につなげることができるのです。評価と指導の連続で学力向上を目指します。

Q5・定期テストの回数が減り、テスト範囲が広くなりませんか?

A5・年間の定期テストの回数はこれまでと同じです。だからテスト範囲も広くなりません。

 三学期制の下、小学校では一つの単元が終わったらテストを行い、中学校では、各学校で実施時期は異なりますが、定期テストを行っています。これらは二学期制でも同じように行います。

 

 また現在、学習の定着を目指して授業の前に小テスト(基礎テスト)を行っていますが、二学期制になると、この回数が小中学校ともに増えます。

 

 単元ごとのテストや定期テストのほかにも、いろいろな評価資料があることで子どもたち一人一人の確かな評価が可能です。

 

 中学生や保護者の皆さんは高校入試が気掛かりでしょう。二学期制になると、先生たちの時間にゆとりが生まれ、12月に三者面談などが行えます。進路決定のための相談活動を充実させることができ、より確かな進路指導が期待できます。高校入試で不利益が生じることもありません。

Q6・ほかの市町村への転出入で問題になることはありませんか?

A6・学期制の導入は学期の区切りと評価時期の変更が主で学習内容に大きな変更はありません。

 よって長期休業日の異なるほかの市町村の二学期制学校や三学期制学校への転出入でも大きな問題はありません。

 ただし夏休み明けに転入した場合は、続けて通知表をもらうことになります。しかし多くの視点で評価されるのは良いことではないでしょうか。

 

 年度途中に転出した場合でも、評価に関する資料を提供したり、個人面談などを実施したりすることで、学習や生活面の状況は把握できます。

お問い合わせ

宇城市 教育部 教育総務課 学務係

電話番号:
0964-32-1907

追加情報:アクセシビリティチェック

アクセシビリティチェック済み

このページは宇城市独自の基準に基づいたアクセシビリティチェックを実施しています。

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