2023年04月18日更新
平成27年3月13日付けで、国の文化審議会により文部科学大臣に答申がなされていた浄水寺碑(現 県指定重要文化財「浄水寺古碑群 附補修碑(じょうすいじこひぐん つけたりほしゅうひ)」)が、平成27年9月4日付けで正式に指定されたことが告示されました。
答申の時点では、8世紀から11世紀にかけて建てられた「南大門碑(なんだいもんひ)」「寺領碑(じりょうひ)」「燈籠碑(とうろうひ)」「如法経碑(にょほうきょうひ)」の4基による構成とされていましたが、今回は県指定の中で附(つけたり)指定となっていた「補修碑」についても、新たに「天保(てんぽう)二年修理記念碑」として附指定を受けることが決定しました。
もともと現在の場所とは別の位置に建てられていた浄水寺碑4基は、劣化の危険性があったことから、今から200年ほど前の天保2年(1831年)に地元の有志により現在の場所に移動され、雨よけの石製笠が設置されました。天保二年修理記念碑には、この時の出来事が記されています。
8世紀から現在まで石碑が残っていることは、地域の人々が石碑を大切に守ってきたことが大きく影響していると評価され、今回の指定内容になったものと思われます。
今後は、国に認められた貴重な文化財として後世に継承するため、今まで以上に保存管理が求められています。市民の皆様も、ご協力をお願いいたします。