2025年07月15日更新
宇城市では、豊福小学校校舎建て替えに伴い、令和6年12月から1年間の予定で、発掘調査を行っています。豊福小学校は、『豊福神社境内遺跡』の中にあり、調査地である同校グラウンドからは、中世から近現代にかけての墓や溝などのほか、すり鉢や中国からの輸入陶磁器片などが出土しています。今回の発掘体験は、児童に遺跡に直接触れる機会を通して、地域や学校に愛着を持ってもらおうと、市の教育委員会が企画しました。
体験は、6月30日から3日間、豊福小学校6年1組から3組のクラスごとに行われました。最終日の7月2日に体験した3組の児童たちは、他2クラスが見つけた遺物を見て、こんなに出てくるのかと驚いていました。
発掘作業は、移植ごてで地面の土を丁寧に掘って遺物を探します。最初に土器片を見つけた児童は、「あったー!」と歓声を上げ、嬉しそうに友達に見せていました。他の児童も作業員に掘り方のコツを教わりながら次々と見つけていき、みんなで見つけた土器片を見せ合いながら夢中になって掘っていました。
体験のほか、調査員による遺跡の説明もあり、そのままの形で出土した土器や古銭(昔のお金)を実際に触りながら、小学校周辺の歴史やこれまでの調査成果を興味深く聞いていました。
自分たちが通う小学校を発掘するという貴重な経験を終えた児童たちは、「ワクワクした!」、「楽しかった!」、「またやりたい!」と楽しそうに感想を語り合っていました。
【発掘体験】
【遺跡の説明】