2026年01月29日更新
近年、少子高齢化や核家族化の進展、地域のつながりの希薄化を背景に、複雑で多様な課題を抱える方が増えています。
たとえば、高齢の親と無職の子どもが同居する「8050問題」や、介護と子育てを同時に担う「ダブルケア」の家庭などが挙げられます。
こうした複数の課題を同時に抱える方への支援を強化するため、宇城市では令和7年度から「重層的支援体制整備事業(うきまるごとサポート事業)」を開始しています。
この事業では、既存の相談支援や地域づくりの取り組みを活用し、複雑化・多様化する課題を抱えた方に対して、包括的かつ一体的な支援を提供するための体制を整備します。
重層的支援体制整備事業(うきまるごとサポート事業)とは
これまで、子ども・障害者・高齢者といった対象者の属性や介護・生活困窮等の相談に対する制度を設け、支援体制を構築してきました。
しかし、社会的孤立といった生きる上での困難・生きづらさはあるものの既存の制度の対象になりにくいケースや8050やダブルケアなど個人・世帯が複数の生活上の課題を抱えており、世帯全体にかかわっていくことが必要なケースなどが明らかになってきました。
この事業では、地域の支援機関・支援者が断らず相談を受け止め、つながり続ける支援体制を構築することをコンセプトに、
「包括的な相談支援」「参加支援」「地域づくりに向けた支援」の3つの支援を一体的に実施します。
人と人、人と社会がつながり、一人ひとりが生きがいや役割を持ち、
互いを尊重し合いながら暮らしていくことのできる社会(地域共生社会)の実現を目指しています。
出典:「包括的な支援体制の整備、重層的支援体制整備事業の課題と今後の方向性について」(厚生労働省)より抜粋
事業内容
本市では、市関係部署や社会福祉協議会、各分野の関係機関など既存の相談拠点が持つ強みやネットワークを最大限に活かしつつ、地域共生社会の実現に向け、市と宇城市社会福祉協議会を中心に、関係機関等と協働し各事業を実施していきます。
各分野の相談支援機関で受けた相談から発見された単独の支援では困難なケースや他の関係機関と一緒に考えることで、よりよい支援ができると思われるケースに関して、分野を越えて連携し、課題解決に向けたアプローチや相談者に寄り添い続ける流れをつくります。
【事業別事業内容】
| 社会福祉法 | 事業名 | 実施事業 | 事業内容 | |
|---|---|---|---|---|
| 第1号 | イ | 包括的相談支援事業 |
【介護分野】 地域包括支援センターの運営 |
総合相談、権利擁護、介護予防ケアマネジント、包括的継続的ケアマネジメント |
| ロ |
【障がい分野】 障がい者相談支援事業 |
総合相談、専門相談、権利擁護、虐待防止、相談支援事業者への支援、地域移行・地域定着の促進 | ||
| ハ |
【子ども分野】 利用者支援事業 |
(基本型) こども及びその保護者が、教育・保育施設や地域の子育て支援事業等を円滑に利用できるよう、身近な場所において、当事者目線の寄り添い型の支援を行う。 (こども家庭センター型) 母子保健機能及び児童福祉機能の一体的な運営を通じて、妊産婦及び乳幼児の健康の保持及び増進に関する包括的な支援及び全てのこどもとその家族(妊産婦を含む)に対する虐待への予防的な対応から個々の家庭の状況に応じた包括的な支援を切れ目なく行う。 (妊婦等包括相談支援事業型) 妊婦のための支援給付と効果的に組み合わせて切れ目なく実施し、必要な情報提供や相談に応じるとともにニーズに応じて必要な支援につなげるための面談等を行う。 |
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| ニ |
【困窮分野】 生活困窮者自立相談支援事業 |
経済的に困窮し、最低限の生活を送ることが出来なくなるおそれのある方の相談や支援(暮らし・仕事・お金・住まい・家族のこと) | ||
| 第2号 | 参加支援事業 | 複雑・複合化した支援ニーズを有し、必要な支援が届いていない者等を関係機関と連携して支援を行う。 | ||
| 第3号 | イ | 地域づくり事業 |
【介護分野】 地域介護予防活動支援事業 |
いきいき百歳体操、介護予防サポーター事業、地域型認知症予防教室 |
| ロ |
【介護分野】 生活支援体制整備事業 |
中学校区ごとに生活支援コーディネーターを配置し住民主体のサービスが活性化されるよう地域の互助力を高め、高齢者の社会参加を促し、地域全体で高齢者の生活を支える仕組みづくりを行う。 | ||
| ハ |
【障がい分野】 地域活動支援センター事業 |
身体・精神・知的などに障がいのある障がい者や障がい児が自立した日常生活や社会生活を送ることができるようサポートする。日中の居場所づくりや生きがいづくり、日常生活での困りごとを相談できる機会の提供などをおこない、地域社会との交流を支援する。 |
||
| ニ |
【子ども分野】 地域子育て支援拠点事業 |
子育ての親子の交流の場の提供、子育て等の相談援助、子育て支援に関する講習等の実施、子育てに関する情報提供等を行い、関係機関と連携を図りながら、地域の子育て機能の充実及び育児不安等の緩和につなげる。 |
||
|
【困窮分野】 生活困窮者支援等のための地域づくり事業 |
地域住民のニーズと生活課題の把握、コミュニティ支援の構築を行う。 |
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| 第4号 |
アウトリーチ等を通じた 継続的支援事業 |
支援関係機関や地域住民等の地域の関係者との連携を通じた情報収集、関係性構築に向けた支援を行う。 | ||
| 第5号 | 多機関協働事業 |
支援関係機関等の役割分担や支援の目的・方向性を定め、支援関係者がチームとなり支援が円滑に進むよう必要な支援を行う。 |
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| 第6号 | 支援プラン作成 | 多機関協働事業と一体的に実施する。 | ||
重層的支援体制整備事業チラシ
重層的支援体制整備事業チラシ(PDF) (PDF 3,494KB)
福祉に関する困りごとを抱えている場合は、抱え込まず、まずは上記「重層的体制整備事業チラシ」記載の各相談窓口にお問い合わせください。
相談先が分からない場合は、福祉部社会福祉課地域福祉係(市役所本館1階2番窓口)までお気軽にお尋ねください。
つなぐシートの活用(支援者向け)
市内部機関だけでなく、市と各相談機関が適切に情報共有して、円滑に連携・協働ができるように「うきつなぐシート」を作成しています。
このツールを活用して、既存の連携体制では解決が困難な問題の役割分担を図り、円滑な連携ができるよう、関係機関を支援します。
うきまる相談窓口つなぐシートの運用方法(PDF) (PDF 830KB)

