2025年06月20日更新
【宇城市食育改善推進員の指導でニンジンを切る参加者】
6月14日、不知火防災拠点センターにて熊本県里親会主催の「非常食体験会」が行われました。これは、親子で防災意識を高めてもらおうと初めて開催したもの。
同会の会員など約40人が参加したほか、防災食の教室などを行っている宇城市食育改善推進員も参加。同推進員の指導のもと、災害などの非常時でも簡単に作れる「ツナじゃが作り」に挑戦しました。
ニンジン、ジャガイモ、タマネギ、ツナ缶を使い、刻んだ材料をポリ袋に人数分に小分けして、沸騰した鍋に入れ約25分間煮込みました。また、賞味期限が近いなどを理由に寄付された食品を配給するフードバンクから提供された防災食も一緒に湯煎しました。
材料をポリ袋に入れて湯煎することで、お湯を再利用することが可能なほか、袋のまま食器に置くことで、食器が汚れない、一度に数種類の料理が作れるなど、災害時に大きな効果を発揮します。
【ポリ袋に小分けした材料と防災食を鍋で煮込む】
参加者からは「防災食は味気ないと思っていたが、実際に食べてみると美味しかった」「ポリ袋を使って非常食を作れることに驚いた」「非常時の食事の大切さを改めて実感した」などといった声が聞かれました。
【出来上がったツナじゃがと防災食】
同会の沼田宗生(ぬまたむねお)事務局長は「初の試みだったが、参加者たちから好評でした。今後も防災に関連した体験会などを行って、会員たちの防災意識を高め、いつくるかわからない災害に備えたい」と話していました。