2023年04月18日更新
国の文化審議会は、3月19日に開催された同審議会分科会で、宇城市小川町の「新麹屋柏原家住宅中庭塀」を国の登録有形文化財として登録するよう、文部科学大臣に答申しました。8月頃正式に登録される予定です。
文化財としての評価
新麹屋は、細川藩政時代には薩摩街道の宿場町として栄えていた小川町商店街に位置し、江戸時代末期から大正時代にかけて金融業、茶商、製糸工場の創業など、広範にわたり商いを行っていた小川町を代表する商屋の一つです。
(新麹屋全景)
中庭塀は既登録の主屋と離れの間に位置し、中庭を囲むように建築されたもので、上質な町屋建築として国土の歴史的景観に寄与していることが評価され、このたび登録の答申がなされることとなりました。
(中庭塀)
熊本地震からの復旧
平成28年熊本地震で被災した中庭塀は、平成30年に熊本県の被災文化財等復旧復興事業補助金を活用して復旧修理が行われました。今回の登録は、災害をきっかけに、地域に残る歴史的資産の価値を改めて見直すことで、文化財として後世に守り伝える気運を高める格好の機会となるものです。登録後は、引き続き地域づくりの核施設として活用されます。
ご案内
- 見学を希望される方へ
「新麹屋」は現在も生活の場となっておりますので、見学を希望される方は事前にご連絡ください。
(注)所有者が留守をすることがあります。 - 連絡先
郵便番号:869-0621 住所:熊本県宇城市小川町小川85
電話番号:0964-43-0445(新麴屋) - 交通
道順:国道3号線砂川橋より県道32号線(小川嘉島線)を東に1,000メートルほど。
(注)イオンモール宇城から南東に1,200メートルほど。
駐車場:新麹屋の裏(北側)に駐車スペースがございます。