2025年03月25日更新
宇土市松山町にある宇城広域連合の施設の地下水から「PFOS(ピーフォス)」及び「PFOA(ピーフォア)」と呼ばれる有機フッ素化合物が検出されたため、県において対象井戸から半径500m内の井戸の水質検査を行ったところ、国の定める水質管理目標値50ng/Lを超える値の井戸があったことが判明しました。
そこで、さらにこの井戸から半径500m内の井戸の水質検査を行ったところ、こちらでも目標値50ng/Lを超える値の井戸があったことが判明しました。
PFOS及びPFOAは、かつて泡消火薬剤やフッ素ポリマーの加工助剤など、さまざまな用途で使われていた化学物質です。これらは分解されにくく体内に蓄積しやすい性質があり、健康への影響が懸念されているため、現在は製造や輸入が原則禁止されています。
県では国の指針に基づき、目標値を超過した地点から半径約500mの範囲で地下水調査を行います。このため、対象地域の井戸を所有する皆さまには調査へのご協力をお願いいたします。
地下水(井戸水)を飲用水として利用されている皆様へのお願い
- 超過井戸から半径500m程度の範囲にある井戸所有者におかれましては、調査結果で指針値を超えないことが確認されるまでの間、飲用及び調理での利用を控えてください。
(注)飲用及び調理での利用以外(お風呂や洗い物など)には使用されても構いません。
- 調査範囲内で水道を引いておらず、井戸水だけを飲用水として使用されている方は、地下水調査にご協力いただきますようお願いいたします。
(注)調査結果はわかり次第、速やかにお伝えいたします。
これまでの対応状況
- 1月17日に指針値超過の調査結果判明(最終処分場監視井戸)。
- 1月22日までに関係地域(半径500m程度)の住民・事業所(市内13井戸)へ注意喚起(井戸水の検査で指針値以下が確定されるまで飲用を控えること)、 井戸水を採取し第1回追加調査を実施。
- 1月29日に第1回追加調査結果の速報(暫定的な調査結果)が判明。1月31日までに調査結果を住民・事業所(市内13井戸)に周知。
【第1回追加調査結果の速報(暫定的な調査結果)】 宇城市内13カ所の井戸のうち、50ng/L超過井戸なし
- 2月4日までに新たに超過がみつかった2井戸の関係地域(半径500m程度)の住民・事業所(市内23井戸)へ注意喚起(井戸水の検査で指針値以下が確定されるまで飲用を控えること)、井戸水を採取し第2回追加調査を実施。
- 2月10日に第2回追加調査結果の速報(暫定的な調査結果)が判明。2月10日までに調査結果を住民・事業所(市内23井戸)に周知。
【第2回追加調査結果の速報(暫定的な調査結果)】 宇城市内23カ所の井戸のうち、50ng/L超過井戸7カ所(1カ所の井戸から660ng/Lを検出)
- 2月12日までに新たに超過がみつかった9井戸の関係地域(半径500m程度)の住民・事業所(市内24井戸)へ注意喚起(井戸水の検査で指針値以下が確定されるまで飲用を控えること)、 井戸水を採取し第3回追加調査を実施。
- 2月18日に第3回追加調査結果の速報(暫定的な調査結果)が判明。2月19日までに調査結果を住民・事業所(市内24井戸)に周知。
【第3回追加調査結果の速報(暫定的な調査結果)】 宇城市内24カ所の井戸のうち、50ng/L超過井戸なし
- 2月20日までに第2回追加調査対象地域内の住民・事業所(市内4井戸)へ注意喚起(井戸水の検査で指針値以下が確定されるまで飲用を控えること)、井戸水を採取し調査を実施。
- 2月25日に調査結果の速報(暫定的な調査結果)が判明。2月26日までに調査結果を住民・事業所(市内4井戸)に周知。
【調査結果の速報(暫定的な調査結果)】 宇城市内4カ所の井戸のうち、50ng/L超過井戸3カ所
地下水(井戸水)調査の流れ
- 国の対応の手引きに基づき、超過井戸から半径500m程度の範囲にある井戸において、追加調査を実施
- 追加調査の結果、新たに超過井戸がみつかれば、その井戸から半径500m程度の範囲にある井戸において、更なる追加調査を実施
- 超過井戸がみつからなくなるまで、繰り返す
今後の対応
- 調査結果の確定後、改めて井戸所有者等に通知予定
- 周辺の事業所にPFOS及びPFOAの使用履歴等について聞き取りを行うなど原因究明に向けた取組みを継続