2023年07月05日更新
国民健康保険(国保)の状況
国保は、病気やけがをした際に安心して医療機関を受診できるよう、加入者の皆さんの国民健康保険税(国保税)と、国などの公費で成り立っている医療制度です。
市町村は、医療費や所得水準と連動した納付金を県に納め、県からの交付金で医療費を支払っています。これまで宇城市では、国保世帯の負担を少しでも減らすため、国保財政調整基金を取り崩して補填することで対応してきましたが、その基金も令和4年度で底をつきます。このままでは令和5年度以降の国保財政の運営が困難となるため、税率改正を実施することに決定しました。
税率の改正内容
区分 (対象) |
医療給付費分 | 後期高齢者支援金分 |
介護納付金分 (40歳から64歳が対象) |
|||
---|---|---|---|---|---|---|
改正前 | 改正後 | 改正前 | 改正後 | 改正前 | 改正後 | |
所得割 (加入者の所得に対して) |
8.28% | 8.62% | 2.64% | 2.82% | 1.85% | 2.31% |
均等割 (加入者1人当たり) |
26,000円 | 28,500円 | 8,700円 | 9,500円 | 12,200円 | 15,200円 |
平等割 (1世帯当たり) |
19,400円 | 20,400円 | 6,400円 | 6,800円 |
モデルケースでの試算
モデル世帯 | 合計所得(給与収入額等) | 年税額 | 増額分 | ||
---|---|---|---|---|---|
改正前 | 改正後 | 年税額 | 1期当たり(注1) | ||
給与収入のみ (一人世帯) 40歳から64歳 |
43万円以下(98万円以下) | 21,700円 | 23,900円 | 2,200円 | 220円 |
61万円(116万円) | 59,300円 | 64,800円 | 5,500円 | 550円 | |
115万円(約175万円) | 164,600円 | 179,300円 | 14,700円 | 1,470円 | |
給与収入のみ (二人世帯) 40歳から64歳 |
43万円以下(98万円以下) | 35,800円 | 40,000円 | 4,200円 | 420円 |
139万円(約210万円) | 218,100円 | 238,700円 | 20,600円 | 2,060円 | |
170万円(約255万円) | 281,600円 | 308,100円 | 26,500円 | 2,650円 | |
年金収入のみ (一人世帯) 65歳以上 |
43万円以下(153万円以下) | 18,100円 | 19,400円 | 1,300円 | 130円 |
61万円(171万円) | 49,900円 | 53,100円 | 3,200円 | 320円 | |
117万円(227万円) | 141,200円 | 149,700円 | 8,500円 | 850円 |
(注1)納期は、6月から翌年3月までの年10期です。
医療費減少による国保税の引き上げ抑制効果
国保税の引き上げ幅を抑制する効果が見込まれるのが医療費の減少です。市は、特定健診を実施しています。健診を積極的に受診し、疾病の早期発見・早期治療による重症化予防に努めましょう。
また、ジェネリック医薬品(後発医薬品)を利用することも効果的です。