2024年03月06日更新
【長谷川家住宅主屋の外観】
令和5年11月24日、小川町の長谷川家住宅主屋が国の文化審議会の審議・議決を経て、国の登録有形文化財として登録するよう文部科学大臣に答申されました。
この答申を受け、官報告示を経て正式に国の登録有形文化財となる予定です。今回登録されると、宇城市では17件目となります。
長谷川家住宅主屋は、江戸時代末期、薩摩街道の宿場町として栄えていた小川町商店街の一角に位置し、大正7年から昭和59年まで製糸業として66年間操業した長谷川製糸場の一部です。現在、当該敷地内には直接的な製糸関連の建築物はほとんど残っていませんが、当該住宅は熊本県で唯一現存する製糸関連建築物である可能性が高く、産業遺産としても貴重です。全体的に創建時の姿が残っており、国土の歴史的景観に寄与していることが評価されたものです。
長谷川家住宅主屋は、昭和50年頃一部改修され、最近では熊本県の「平成28年熊本地震被災文化財等復旧復興基金」を活用し、歴史的価値を損なわない工法で修復されています。
今回の登録は、地域に残る歴史的資産の価値を後世に守り伝える気運を高める機会となります。
なお、登録後は引き続き住居として活用されます。
【登録予定物件の概要】
長谷川家住宅主屋
建築年代:明治16年/大正8年・昭和2年頃増築、同50年頃改修
構造・形式:木造2階建、瓦葺
建築面積:183平方メートル
所在地:宇城市小川町小川字下苅萱112番地
【見学について】
長谷川家住宅主屋は、居住のため一般公開されておりません。そのため、見学及び写真撮影を希望される場合は、下記 お問い合わせ先へご連絡ください。