2025年04月03日更新
肺炎球菌感染症とは
肺炎球菌感染症とは、肺炎球菌という細菌によって引き起こされる病気です。この菌は、主に気道の分泌物に含まれ、唾液などを通じて飛沫感染します。日本人の約3から5%の高齢者では鼻や喉の奥に菌が常在しているとされます。これらの菌が何らかのきっかけで進展することで、気管支炎、肺炎、敗血症などの重い合併症を起こすことがあります。
高齢者の肺炎球菌感染症(厚生労働省ホームページ)(外部リンク)
肺炎球菌予防接種の効果
肺炎球菌には 90種類以上の血清型があり、定期接種で使用される「ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)」は、そのうちの23種類の血清型に効果があります。この23種類の血清型は成人の侵襲性肺炎球菌感染症(注1)の原因の約4から5割を占めるという研究結果があります。「ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)」はこの23種類の血清型の侵襲性肺炎球菌感染症を4割程度予防する効果があります。
(注1)侵襲性感染症とは、本来は菌が存在しない血液、髄液、関節液などから菌が検出される感染症のことをいいます。
対象者等について
対象者
宇城市に住民票があり、過去に肺炎球菌ワクチン(23価肺炎莢膜ポリサッカライドワクチン)を接種したことがない方が対象です。
- 65歳の人(65歳の誕生日の前日から66歳の誕生日の前日まで)
- 60歳以上65歳未満の人で、心臓、腎臓又は呼吸器の機能に自己の身辺の日常生活活動が極度に制限される程度の障害がある人、またはヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害を有する人(該当する障害の身体障害者手帳1級相当)
個別通知
65歳を迎えた方に対して、順次個別通知を送付します。間違い接種を防ぐため、誕生月の月末から翌月上旬に送付する予定です。
60歳以上65歳未満の人で、心臓、腎臓、呼吸機能に障害がある人で身体障害者手帳1級を所持している方、またはヒト免疫不全ウイルスの影響で免疫機能に障害がある人で身体障害者手帳1級を所持している方は、宇城市保健福祉センターにご相談ください。
自己負担額
令和7年4月1日以降:5,000円(市内医療機関および広域医療機関で接種をする場合)
広域外の医療機関で接種をし、償還払いとなる場合は、接種料金の2分の1の額、上限4,000円を補助します。
宇城市外の医療機関で接種を希望する場合は、接種を受ける前に手続が必要です。宇城市保健福祉センターまたは、各支所窓口にご来庁ください。
(注)生活保護受給者及び中国残留邦人等支援給付の受給者は自己負担はありません。その場合は、個別に証明書の提出をお願いいたします。
長期療養特例制度
接種対象年齢において、長期に渡り療養を必要とする病気にかかっていたために、定期接種を受けることができなかったと認められた場合、長期療養特例として定期接種を受けることができます(この場合、接種可能となった日から1年以内に接種を受ける必要があります。)。特例に該当するか否かについては、医学的な判断が必要です。詳しくは、下記の連絡先にお問い合わせください。