2024年04月10日更新
風しんについて
風しんは、風しんウイルスによって引き起こされる急性の発疹性感染症で、風しんへの免疫がない集団において、1人の風しん患者から5人から7人にうつす強い感染力を有します。また、発疹の出る前後約1週間は人に感染させる可能性があります。
風しんウイルスの感染経路は、飛沫感染(咳やくしゃみ等)で、ヒトからヒトへ感染が伝播します。
症状は不顕性感染(感染症状を示さない)から、重篤な合併症併発まで幅広く、特に成人で発症した場合、高熱や発疹が長く続いたり、関節痛を認めるなど、小児より重症化することがあります。また、脳炎や血小板減少性紫斑病を合併するなど、入院加療を要することもあるため、軽視はできない疾患です。
妊娠中の女性が感染した場合
風しんに対する免疫が不十分な妊娠20週頃までの妊婦が風しんウイルスに感染すると、先天性風しん症候群(CRS)の子どもが生まれてくる可能性が高くなります。CRSとは、風疹のウイルスに感染した母親のお腹にいる胎児もウイルスに感染することによって、出生児が難聴、先天性心疾患、白内障、精神運動発達遅滞などを発症することです。CRSを防ぐためにも、ひとりひとりの風しん予防対策が非常に重要です。
風しん抗体検査および予防接種(風しん第5期定期接種)
対象者
昭和37年(1962年)4月2日から昭和54年(1979年)4月1日までに生まれた男性
(これまでに風しんの公的予防接種を受ける機会がなかった世代です)
風しん抗体検査と予防接種を無料で受けるには、宇城市が発行したクーポン券が必要です。
実施医療機関
全国の実施医療機関等で受けられます。医療機関等の詳細は、厚生労働省 風しんの追加的対策について(外部リンク)をご確認ください。
実施期間
令和7年(2025年)3月31日まで
費用
無料(ただし、風しんクーポン券を持参しなかった場合や実施医療機関以外で受けた場合は全額自費となります。ご注意ください。)
受検当日に持参するもの
- クーポン券
- 風しん抗体検査受診票
- 住所・氏名・生年月日が確認できるもの(健康保険証など)
クーポン券を忘れた場合、抗体検査は有料となりますので、ご注意ください。償還払い(検査費用を後からお渡しすること)はできません。
クーポン券を使って風しん抗体検査を受け、その結果を聞きに行った際、抗体価が低かった場合にその場で予防接種ができるかについては、あらかじめ抗体検査を受ける医療機関へ確認してください。
クーポン券について
まだ抗体検査・予防接種を受けていない方に対して、令和6年4月にクーポン券を一斉送付しています。(クーポン券の有効期限は令和7年3月31日までとなっています。)
届いたクーポン券を紛失してしまった場合や、宇城市に転入した方で、抗体検査および予防接種を希望する方は、個別に申請することで発券することができます。クーポン券の発行にはお時間をいただきますので、事前にお電話にてご相談をお願いいたします。
抗体検査・予防接種の流れに関するフローチャート