2025年12月05日更新
11月30日、青海小学校の授業の一環でJA熊本うき旧大岳支所で伝統の黒砂糖づくり体験学習を実施し、全学年児童、職員、PTA、地域住民ら約130人が参加しました。
この活動は、地域の歴史的な産業であった黒砂糖づくりを体験することで、生産の喜びと、先人の生き方に触れ、郷土への理解を深める目的で毎年行われているものです。
この日使用したサトウキビは、児童たちが学校近隣の畑を借用して育て、収穫したものを使用。指導には「全国豊かなむらづくり表彰」で農林水産大臣賞を受賞した三角サトウキビ活性会が協力し、江戸時代から継承されている製法を伝えました。
青海小6年の河野武尊(ほたか)さんは、「毎年とても楽しみにしている行事です。収穫の作業はとても大変でしたが、自分たちで育てたサトウキビがこうして黒砂糖になるとうれしいですし、よりおいしく感じます」と喜びを話していました。活性会代表の髙濵希好(きよし)さんからは「今は、みかんなどの柑橘系が盛んな三角町だが、昔はサトウキビが栄えていたことを児童たちにも知ってほしい。毎年児童たちが楽しみにしているように、私たちも楽しみにしている。小学校の一番の思い出は黒砂糖づくりと言ってくれる卒業生も多く、こちらとしても、とてもうれしいです。今後もこの伝統を絶やすことなく守っていきたいです」と活動への思いを語りました。
60年間使われ続けている専用の搾り機にサトウキビを通していく
サトウキビから出た汁を煮詰めていくと黒砂糖の甘い匂いがあたりに広がる
黒砂糖づくりは引き上げるタイミングが命。緊張感が走る
引き上げたばかりのやわらかい黒砂糖をサトウキビにつけ、冷やせば完成
皆でおいしくいただきます
