2025年05月28日更新
交通事故現場での負傷者に対する救助活動に貢献したとして宇城広域連合消防本部は5月22日、宇城市の中村香代子(かよこ)さん、大村祐子(ゆうこ)さん、熊本市の村上幸雄(ゆきお)さんに感謝状を贈呈しました。
今年の1月に三角町の国道266号で発生したバイクと普通自動車の交通事故の際、事故車両の後方にいた中村さんが負傷したバイク運転手に最初に駆け寄り「大丈夫ですか」と声をかけ続けました。
人だかりに気づいた村上さんが駆けつけ、意識がない傷病者に心臓マッサージを実施。傷病者へ駆け寄る中村さんに気づいた大村さんも駆けつけ、体を圧迫していたヘルメットを外したり、出血をふき取るなどの処置を行いました。
3人は救急隊員が事故現場に到着するまでの間、連携して傷病者の救助にあたりました。
宇城広域連合消防本部の島松一歩(かずほ)消防長は「皆様の素晴らしい連携により、救命の連鎖が達成できた。その結果、1人の尊い命が救われたことに感謝します。倒れている人のそばにいる人たちの最初の措置がいかに大切かを周知していきたい」と感謝の意を伝えました。
感謝状を受けとった中村さんは「ちょっとでも声掛けして助けられればという気持ちで行動し、自分ができることをしました」、村上さんは「自分の行動で少なからず命が助かったため、誰かの役に立てて良かったと思います」、大村さんは「救命訓練は、受けていたが、実際に対応すると難しいと感じました。少しでも知識があれば行動できること、命を助けることができたので、これからも頑張っていきたいです」とそれぞれ話しました。