2025年02月10日更新
1月27日、熊本県立松橋西支援学校高等部でパラスポーツ選手である辻沙絵(つじ さえ)さんと同校生徒の交流会が行われました。
これは、障がいがあっても夢に挑戦し、世界で活躍するパラスポーツ選手の講演を聴くことで、「挑戦することの大切さ」を生徒に感じてほしいと同校が企画したもの。
辻選手は、生まれながらに右腕がないという障がいを抱えながらも、リオデジャネイロパラリンピック、東京パラリンピック、パリパラリンピックに日本代表として出場。リオデジャネイロパラリンピックでは、陸上女子400m(T47)で銅メダルを獲得するなどの素晴らしい成績を収めています。
講演会は、「自分の可能性を信じる・パラスポーツを通じて」という演題で、大学時代に行っていたハンドボールの様子や、パラリンピックの様子などの動画を交えながら行われました。
講演会の始めには「片手で靴紐結び」にチャレンジ。制限時間1分の間にできなかった人もいましたが、30秒追加で挑戦したり、友だちに手伝ってもらうことで、結ぶことに成功していました。
辻選手は「時間を掛けてすれば、できないことはほとんどない。1人でできなくても友だちの力を借りればできる。」と誰かに頼ることも大切だということを伝えました。
講演の最後には「パラスポーツを通じてありのままの姿で良いんだと思えるようになった。失敗しても大丈夫。未来に向かって自信を持って進んでください。」とエールを送りました。
友だちと協力して靴紐を結んでいる様子 パラリンピックで銅メダルを獲得した動画を見て拍手が起こりました。
講演後は、辻選手が各クラスを回って生徒と交流しました。
メダルの中に入っている鈴の音を聞く生徒たち 校舎の壁にサインを書く辻選手