2024年08月28日更新
8月15日に三角港に初入港した海上保安庁の大型測量船「拓洋」
8月17日、三角港で海上保安庁の大型測量船「拓洋」(たくよう)の一般公開が行われました。
これは、熊本海上保安部が海上保安庁の業務である海洋調査やそれに携わる測量船の役割を知ってもらいたいと実施したものです。
測量船は、安全に航海するために海底の地形や深さ、潮流などを計測して海図を作成したり、海底にあるプレートの地殻変動を観測して地震などへの防災対応といった海洋に関した多岐にわたる業務を行っています。
海上保安庁に所属する測量船は、7隻あり、今回入港した拓洋は、全長約96メートル、総トン数約2,500トンで、三角港には初入港。
一般公開では、拓洋の船内見学が行われ、普段見ることのできない操舵室や観測したデータを集積する観測室や機器、7隻のうち2隻しか搭載していない自律型潜水調査機器などが公開され、職員が見学者へわかりやすく説明をしました。
見学に訪れた宇城市在住の岩﨑蒼太(そうた)さん(14)は「操舵室には、双眼鏡がたくさんありました。電波を使った船のレーダーの仕組みが面白かったです。海洋調査は、毎年同じところを調査するので、大変そうだと思いました。」と関心を寄せていました。
この日は、夏休みの帰省期間中ということもあり、市内在住者のほか県外在住者も見学に訪れていました。
3Dメガネを使って日本列島近海の海底の様子を体験 普段入ることのできない操舵室には多くの人が集まった
観測室には、観測成果などのパネルを展示。見学者の興味を誘った 海底付近まで無人調査が可能な自律型潜水調査機器