2023年04月17日更新
大塚古墳は松橋町前田に所在しており、下益城郡医師会館の北東に隣接している古墳です。
前方部幅約27メートル、後円部径約43メートルが残存している全長73メートルの周溝を伴う前方後円墳です。
古墳内部の発掘調査が行われていないため、内部構造は不明です。
平成9年(1997年)に旧松橋町教育委員会、平成25年(2013年)に宇城市教育委員会によって周溝の発掘調査が行われました。調査では、祭祀の跡が当時のまま残された土師器群、熊本地域で最古とされる須恵器、円筒埴輪、家形埴輪などが出土しています。土師器や埴輪などの出土品からは、古墳の築造年代が古墳時代中期にあたる5世紀中頃であることが確認されました。墳丘は全面的に削られていると考えられ、発掘調査で検出された周溝の形状からは、100メートル級の大型前方後円墳が復元される可能性もあります。
大塚古墳