2025年05月28日更新
宇城地域では、トマト・ミニトマト・キュウリ・メロンなどでウイルス病の被害が多発しています。ウイルス病に感染すると、葉が黄色くなる、生長が止まる、果実の品質が低下する等の被害がでます。
これらの病気は、ウイルス病をうつす害虫が次々と伝染させますので、ウイルス病まん延防止のため、ご協力をお願いします。
■トマト黄化葉巻病
ウイルス病をうつす害虫(下写真)が次々と感染させ、感染すると、段階的に症状が進みます。発病初期は、生長点付近の新葉のふちから葉色が淡くなり、表側に巻くような症状が見られます。その後、節間が短くなり葉脈間が黄化し葉が縮れてきます。さらに病勢が進むと、小葉のふちが葉の裏側に巻き込み球状になったり、小葉が退化して棒状になったりするなどの奇形葉が現れます。
~対策~
- ウイルス病にかかったと思われる植物はすぐに抜き取る(ウイルスの発生源対策)
- 家庭菜園の周辺の除草を行う(害虫の発生源対策)
- 栽培終了後は速やかに片付ける
(施設栽培の場合は、枯れてから10日以上閉め込んでから片付ける)
■トマトキバガ
- トマトでは、葉の内部に幼虫が潜り込んで食害し、葉肉内に孔道が形成される。食害部分は表面のみを残して薄皮状になり、白から褐変した外観となります。
- 果実では、幼虫が穿孔侵入して内部組織を食害するため、果実表面に数 ミリ程度の穿孔痕が生じるとともに食害部分の腐敗が生じます。
~対策~
(予防)
- 葉や果実を日頃から注意深く観察し、疑わしい食害痕の早期発見に努める
- トマトキバガに登録のある農薬で防除を行う。
もし、疑わしい症状・虫を発見した場合は、農業普及振興課・市・JAまでご連絡ください。
(駆除)
- 栽培は終了するまで薬剤防除を継続する。
- 被害果や被害葉には幼虫が潜んでいる可能性があるため、除去して地中深く埋設するなど適切に処分する
- 栽培終了後は、速やかに株を枯らす。残渣の片付けはトマトが完全に枯れてから行う。
- 使用後のマルチは、速やかに廃棄処分する。なお、すぐに処分できない場合は、処分までの期間はシート等を隙間なくかぶせておき、野外にトマトキバガが飛び出さないように保管する。
- 次作の準備を始めるまで引き続きハウス内外の除草を徹底する。
詳しくはこちらのチラシをご確認ください。
02_トマトキバガ注意喚起・防除対策(冬春作施設栽培向け) (PDF 1,996KB)
02_トマトキバガ注意喚起・防除対策(夏秋作施設栽培向け) (PDF 1,952KB)