2023年04月17日更新
浄水寺跡は豊野町下郷に所在しており、奈良時代末期(8世紀後半)に奘善(じょうぜん)という僧によって創建された寺院跡です。
その後、天長5年(828年)には、定額寺(じょうがくじ:国分寺に次ぐ寺格を有する寺院)に定められたとされていますが、記録がほとんどなく、詳細は分かっていません。
寺院跡とされる現在の下郷神社境内の敷地内には、塔と思われる当時の建物の礎石と、浄水寺に関する内容が記載されている4基の石碑が残されています。
昭和62年(1987年)に行われた発掘調査では、当時寺院や官衙(役所)にしか用いられなかった瓦が多く出土しており、寺院に関する建築物が建てられていたことが裏付けられました。
礎石