2023年04月17日更新
竹崎城跡は松橋町竹崎に所在している、標高約75メートルの丘陵に立地しています。
西側には標高60メートルの別の丘陵があり、竹崎城の出丸的役割を果たしてたと考えられています。
本丸と出丸の間には、南側と北側から二つの谷が入り込んでいるため、防衛構造として機能していたものと思われます。
竹崎城の特徴は、城域を囲い込むように重なる帯曲輪(おびぐるわ:階段状の防衛地形)が多く設けられていることであり、西側谷部の斜面には山頂から谷の裾まで大小の帯曲輪が約17段重なっています。
従来、地名等から元寇で活躍した竹崎季長の居城跡と考える説もありましたが、昭和49年(1974年)に実施された発掘調査において、元寇の時期から180年ほど後である15世紀頃の出土品が確認されています。この調査結果によって、竹崎城を竹崎季長の居城とする可能性は低くなっています。
竹崎城跡