2023年04月17日更新
小園横穴古墳群は小川町南海東に所在しており、低い丘陵の中腹に十数基の横穴墓が点在しています。
築造された時期は古墳時代の末期と推定されており、玄室(注1)内にはコの字型の屍床(注2)が配されています。
入口前には十基ほどの五輪塔(注3)が残されており、横穴墓の築造後から鎌倉時代以降にかけて、近在の有力者が埋葬施設として利用していた二次埋葬墓であると考えられます。
(注1)玄室(げんしつ)・・・・横穴式石室や横穴墓において、遺体や副葬品を納める部屋。
(注2)屍床(ししょう)・・・・古墳の石室や横穴墓の内側に設けられた遺体を直接安置する場所。
(注3)五輪塔(ごりんとう)・・・・供養塔や墓碑塔として用いられる仏塔の一種で、平安時代以降多く作られました。地、水、火、風、空の五大をそれぞれ方形、円形、三角形、半月形、宝珠形の石としてかたどり、下から順に積み上げた塔。
小園横穴古墳群