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大坪貝塚(おおつぼかいづか)

2023年04月17日更新

  大坪貝塚は小川町南小野に所在する縄文時代中期から弥生時代にかけての貝塚で、昭和60年の県営圃場整備事業の際に発見されました。

  一帯は、東側の山麓の裾部にあたり、貝塚が形成された時期には、海岸沿いであったと考えられます。

  貝塚は、南北約40メートル、東西約37メートル、面積は1500平方メートルに及び、厚さ60センチメートルの上下2層の貝層で構成されています。出土遺物から、上層は弥生時代後期(1800年前)、下層は縄文時代中期から後期前半(約5000年から4000年前)にあたると推定されています。

  縄文時代中期から後期前半の出土遺物としては、土器、石器(磨製石斧(せきふ)、石匙(いしさじ))、貝輪、獣骨(イノシシ、シカ)、貝類(ハイガイ、カキ、オキシジミ、ウミニナ、カガミガイ、アワビ)等があげられます。

  弥生時代になると、貝塚は埋葬の場として使用されており、貝層の中からは39体分の人骨が出土しました。1体を除き、38体が弥生時代後期の人骨で、副葬品として貝輪やガラス玉、管玉を身に着けていました。鉄鏃(てつぞく)、鉄刀子(てつとうす)、弥生土器なども多数出土しています。

  特に、貝輪には南西諸島でしか採取できないゴホウラという貝が用いられており、地域間の流通や人々の交流が示される資料として重要なものです。

大坪貝塚の写真大坪貝塚

お問い合わせ

宇城市 教育部 文化スポーツ課 文化財世界遺産係

電話番号:
0964-32-1954

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