2023年04月17日更新
御手洗水源群は小川町南小野に所在しており、地域の生活用水や灌漑用水として欠かせない水源です。
南北朝時代の文中3年(1374年)に、南朝の征西将軍であった懐良親王(かねながしんのう)がこの地を訪れ、水源から湧き出た清水を手ですくい飲んだという故事が伝わっています。
水源の脇には、秋葉大権現が祭られている堂と阿弥陀三尊の梵字が刻まれた板碑(逆修(注1)碑)が建立されています。秋葉大権現は火防の神として知られており、水源があったことから祭られたものと思われます。
(注1)逆修(ぎゃくしゅ)・・・・生きているうちに自分のための四十九日の仏事を修め、自分の冥福を祈ること。
御手洗水源群