2023年07月05日更新
三角町波多に所在する菅原道真を祭神とする神社です。万延元年(1860年)9月に、現在の社殿が完成しました。創建年代や創建当時の位置はわかっていませんが、12から13世紀ごろに波多の地に勧進されたと考えられます。阿蘇文書には貞和5年(1349年)に記述があります。
拝殿及び神殿の前面・側面・後面には、飛龍、獅子、牡丹、松梅などが緻密に浮き彫りされています。
社殿と彫刻は、波多地区出身の宮大工である榊原佐八の手によるものです。佐八は宮大工として、その名技をうたわれましたが、その子孫もまた長崎・福岡・鹿児島県各地に神社仏閣を建立しています。
神殿の角には1対の特徴的な狛犬が置かれており、享保12年(1727年)の銘があります。境内に多く立つ燈籠(とうろう)も含め、これら多くの奉納物は、広く地域の崇敬をうけてきたことがわかります。
波多神社の拝殿
神殿の細かな彫刻