2023年04月17日更新
殿川古塔群は不知火町大見に所在しており、大見川沿いに位置する五輪塔群と板碑です。
五輪塔は、平安時代中期から戦国時代末期まで盛んに建立されたもので、供養塔や墓として使われる塔の一種です。当地のものは、鎌倉時代末期から南北朝時代の様相を示しており、20数基がまとまって残されていることも含め特徴的です。
板碑は、高さ116センチメートル、幅51センチメートル、奥行き15センチメートル程の板状安山岩で、上部に阿弥陀三尊像を示す梵字が刻まれています。また、下部には「元和9年河野佐渡守通家」(さどのかみみちいえ)の銘があり、中世末に四国から来往した河野氏の供養碑であると考えられます。
五輪塔群
板碑