アンケート調査結果から見た課題

2022年03月02日更新

協議会で5町の全世帯に行ったアンケート結果からみた新市の課題には次のようなものがあります。

高齢社会への対応

高齢者、障害者が安心して暮らせる福祉のまちづくりや、保健・医療の充実を望む声が大きくなっています。

5町ではほかの地域と同様に高齢化が進行していますが、福祉施設の充実度は新市内部の地域間でやや差が見られることから、福祉サービスの格差を是正し、高齢者や障害者ばかりではなく、すべての人を視野に入れたユニバーサルデザイン化を進め、どこに住んでも安心して暮らせる環境をハード的にもソフト的にも整備していく必要があります。

産業の活力向上

第一次産業においては、従事者の高齢化、後継者不足が見られ、第二次産業についても若者の就業魅力が低下してきており、商業についても販売効率が低下してきています。このようなことから農林水産業、商工業、観光振興の現状に対する満足度が低いという結果が出ています。

地域の活力あるまちづくりのためには、産業の活性化が必要不可欠です。地場産業の活力向上、外部からの企業誘致、さらには、新しい状況に対応した産業構造の転換が求められます。

生活環境の向上と新市内外の連携促進

新市に望むものとして道路網の整備や下水道、公園緑地の整備を求める意見が多いようです。

新市は、各地域に豊富な歴史・文化資源や充実したスポーツ、文化施設などを有しており、これらの既存の資源や施設等を最大限に活かしながら、新市内の交流、さらには広域圏との交流を促進していく必要があります。

そのため、5町を結ぶ国道等の基幹道路を中心とした網の目状の域内道路ネットワークの整備やJR鹿児島本線、三角線の活用により、将来を見据えた新市内外の交通ネットワークの整備を推進する必要があります。

行財政運営の効率化

住民の合併に対する期待として、行政経費の削減と行財政運営の効率化を求める声が大きいようです。既存ストックの有効活用による効率的な施設配置や新たな施設計画については、町内のバランスと施設の重複を避けた効率的な整備を図ることが必要です。