2022年03月04日更新
1 位置と地勢
新市は、熊本県のほぼ中央に位置し、県都熊本市と県南の工業都市八代市のほぼ中間にあり、西は天草郡市、東は中央町、甲佐町に接するバラエティに富んだ自然景観と都市的機能を併せ持った、バランスのとれた豊かな地域です。
2 面積
新市は、東西約31.2km、南北約13.7キロメートルで188.5キロ平方メートルの面積を有しています。地目別に見ると、民有地の約30%が山林原野、約34%が農地、約7%が宅地、その他が約29%となっています。
3 交通アクセス
鉄道は、JR鹿児島本線と三角線が走っており、熊本駅から松橋駅まで15分、三角駅まで52分、八代駅から小川駅まで13分で連絡されています。
道路については、熊本県の大動脈である国道3号が南北に走り、県道松橋停車場線から国道218号が、中央町を経て遠くは宮崎県延岡市へと、天草から三角を経て熊本市へ続く国道266号が同じく東西に走っています。また、九州自動車道が南北に走り、国道218号と交差する地点には松橋インターチェンジが立地し、熊本空港まで約20分、福岡市まで約75分で結んでいます。
4 歴史
新市は、豊かな自然と温暖な気候風土によって、縄文、弥生時代から生産活動、文化活動が営まれてきました。昭和29年、町村合併によって、松橋町、当尾村、豊福村、豊川村が松橋町に、昭和30年に三角町、戸馳村、郡浦村、大岳村が三角町に、昭和31年に不知火村と松合町が不知火町に、昭和33年に小川町、益南村、海東村が小川町となりました。豊野町は明治22年以来その区域を変えておらず、平成12年町制を施行し現在に至っています。
5 人口と世帯数
平成12年の国勢調査によると、5町の総人口は63,968人で、昭和55年以降ほとんど増減は見られません。世帯数は平成12年の国勢調査では、19,949世帯となっています。
また、老齢人口(65歳以上)構成比は23.1%であり、熊本県平均が21.3%であることを見ると、高齢化が若干進行していることがうかがえます。
6 産業
市町村総生産額の割合の主なものは、農林水産業が5.5%、製造業が21.9%、建設業が8.5%、卸小売業が9.7%、サービス業が17.6%となっています。
農業については、その多彩な自然条件を生かし、米、い草、メロン、デコポン等の柑橘類、花卉、野菜、落葉果樹などの栽培が盛んです。しかしながら、農業従事者の高齢化が進んでおり、後継者の育成や新たな特産品の開発が課題となっています。また、水産業についても、干潟化等による水産資源の減少、産地間競争の激化等に伴い、経営体数が毎年減少してきています。水産資源の保全や他産地との差別化、地産地消の推進などが課題となり、流通システムの改革や経営の安定確保が必要となっています。
また、商工業においては、大型商業施設や企業立地が進んでいますが、身近な買い物の場、コミュニティの中核としての中心市街地の活性化が望まれ、また、地域特性を生かした企業の育成が求められています。
各地域が抱える課題の解決と、それぞれが描いてきた夢の実現のために5つの地域が力を合わせる必要があります。