「平成29年所信表明」詳細ページ

前のページに戻ります

2017年2月28日

1.はじめに

 平成29年第1回宇城市議会定例会の開会に当たり、市政運営について所信の一端を申し述べる機会を得ましたことは、私の大きな喜びとするところであります。

 私は、さきの市長選挙におきまして、市民の皆さまからの温かいご支援をいただき、引き続き市長として2期目の舵取りを任せていただくこととなりました。

 あらためてその責任の重さを痛感するとともに、市民の皆さまの大きな期待と信頼に応えられるよう、ふるさと宇城市の復興と発展のために全力を傾注していく所存であります。市民の皆さまならびに市議会議員各位のご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。

2.「1期4年間を振り返って」

 平成25年2月27日、宇城市長に就任させていただき、早いもので1期4年が経過しました。この間皆さま方からの多大なるお力添えをいただきながら、市政運営に取り組んでまいりました。ここに改めて、心からの感謝を申し上げます。

 就任早々、宇城クリーンセンター移転問題に始まり、交付税の一本算定化の中、国からの交付税が5年間で大幅に削減されることが避けられないという当時の状況でした、そしてそのことは今も直面する命題であります。

 このような状況の中、五大プロジェクトの一つである「豊野小中一貫校校舎の完成」、「三角西港の世界文化遺産への登録」、「宇城・氷川スマートインターチェンジの開通」、「JR松橋駅駅舎と駅の東西を結ぶ自由通路の完成」などの成果を着実に積み重ね、また戸馳大橋架け替え事業、長崎・久具線でも完成に向けて、予定どおり進捗しています。
 合併後10年が経過し、地方交付税の減少や人口減少・超少子高齢化などの多様な財政的課題が山積していますが、手付かずであった公共施設の統廃合や事務事業の見直しなどの行財政改革により、市の財務状況は確実に改善されてきていました。

 このような中に昨年、熊本地震また集中豪雨により未曽有の災害が発生したことは痛恨の極みでありましたが、私たちは一日も早い災害からの復旧・復興を目指して全力で取り組んでいます。

 今年度末に策定予定の「第2次宇城市総合計画」においては、「災害からの復旧・復興」と「地方創生」を主とし、すべての市民がこの先もずっと安心して快適な暮らしができるよう、これまで1期4年間の多くの成果を礎として、これからの厳しい時代を見据え、時代を切り開く覚悟を持ち、全身全霊を傾け、市政運営に取り組んでまいります。

3.わが国の情勢

 さて、わが国の情勢につきましては、景気の緩やかな回復基調が続いているものの、経済の再生、財政健全化、エネルギー政策など、多くの難しい課題を抱えております。

 特に、急速な人口減少・超少子高齢化を迎えるわが国が、今後も安心して暮らせる国であるためには、年金・介護・医療などの社会保障制度改革など重要な課題を先送りしてはいけません。
 また、昨年も全国各地で自然災害が相次いで発生している中、防災・減災に向けた即効性のある対策が急務です。

 このように、わが国がさまざまな課題に直面している中、宇城市として行うべき改革や時代の潮流を踏まえた施策を確実に進めることにより、市民の皆さまの幸せな暮らしを実現し、地方が元気になることで、国の発展に寄与していかなければなりません。

 こうした状況を踏まえ、今後の市政運営に当たっての重要な課題を6点述べたいと存じます。

4.重要課題

(1)「復興する」まちづくり

 昨年4月に発生した「熊本地震」、6月の「集中豪雨」を受け、被災者の生活再建支援や住宅確保を第一に全力で取り組んでまいりました。その結果、徐々にではありますが以前の活気を取り戻しつつあります。

 住宅応急修理や家屋解体をスピーディに実施することはもとより仮設住宅やみなし仮設住宅入居者への将来の住宅確保対策として、まず、「独立行政法人都市再生機構」と基本協定を締結し、100戸の災害公営住宅の建設をスタートさせました。また、ソフト事業として「宇城市地域支え合いセンター」が中心となって、仮設住宅やみなし仮設住宅入居者への心のケアをさらに充実させます。

 今回の震災の教訓として、市民の皆さまが安心して避難できる耐震性を有する公共施設が必要であると感じました。地域の自治公民館は住民のよりどころであるとともに、有事の際の避難所としての機能も有しておりますので、現松橋公民館北側に「災害用コミュニティー施設」を建設し、松橋町の自治公民館を有していない行政区にも積極的に利活用していただきたいと考えております。

 この度の市長選挙を通して、市民の皆さまのふるさと宇城市を想う気持ちを直接お聞きし、豊かな地域づくりに努力されている姿に接し、深い感銘を受けたところです。その反面、市民の皆さまからは災害対応に対する厳しいご意見をいただいたことも事実であります。

 災害からの一日も早い復興を成し遂げ、活力と笑顔あふれる豊かな宇城市を築いていくことが、私の使命であると決意を新たにしているところであります。
 災害からの復旧・復興に当たりましては、市民の皆さまとの対話を重ね、知恵を出し合い限られた財源を有効に活用し、全力で取り組んでまいります。

平成29年度 熊本地震等災害関連経費として、

総務費・熊本地震復旧基金事業費・・・・・・・・600万円
民生費・災害救助費・・・・・・・・・・・・・7400万円
衛生費・災害廃棄物処理業務委託料・・・35億9400万円
   ・損壊家屋解体撤去業務委託料・・20億7700万円 
   ・災害廃棄物処理事業負担金・・・5億 300万円
農林水産業費・被災農業者向け経営体育成支援事業補助金・6億300万円
土木費・がけ崩れ防止施設設置工事費・・・・1700万円 
消防費・被災者生活再建システム導入事業・・・900万円
災害復旧費・公共土木施設災害復旧工事費・・2億7800万円
     ・庁舎等災害復旧工事費・・・・・9800万円

(2)「育てる」まちづくり

 全国的な少子化の中で、各地方公共団体が競って子育て支援に取り組んでいます。

 宇城市の子育て支援策は他の自治体と比較しても、遜色のないレベルの手厚いものとなっています。今後も保育料を国基準より低く設定することや、第3子以降の保育料の無料化および待機児童対策に取り組むとともに、中学校3年生までの医療費無料化を継続いたします。

 熊本地震により甚大な被害を受けた市内小中学校の校舎や体育館などはスピード感を持って復旧させるとともに、老朽化した松橋・不知火・豊野の各給食センターを統合の上移転し、新しい給食センターを建設することにより、新衛生基準を満たした安全安心な給食サービスを提供します。

 また、一般財源による学習支援員・生活支援員の確保、論語教育など、宇城市の将来を担う子どもたちの教育環境整備に取り組みます。

(3)「持続する」まちづくり

 これからの市政運営に重要なことは、「市民との協働」であります。行政だけでものを決めるのではなく、市民の皆様と一緒になって考え、行動していく姿勢を大事にしてまいります。

 地方交付税の一本算定による大幅な減少が見込まれる中、適正課税や未収金対策に取り組むとともに、維持管理費等の見直しによる経常経費の抑制に努めます。
 さらには、行財政改革の大きな柱である公共施設の再編や民間委託の推進などについては、公共施設などの総合的かつ計画的な管理の推進に向けた「公共施設等総合管理計画」に沿って、行政のさらなる効率化やスリム化を強力に進めてまいります。

 また、産業振興についても課題が山積しており、若年層の流出を食い止める良質な雇用を創出するための抜本的な対策を行うことが必要です。そのためには、金融機関をはじめとした外部組織との強力な連携を取りながら、地域全体での地場産業の稼ぐ力を高める施策を講じなければなりません。

 農業は宇城市の基幹産業でありますが、一方で、農業従事者の約66%が60才以上となっており、農業従事者の高齢化が顕著であります。その結果、農業生産を行わない農地の荒廃が進んでいます。このことを踏まえ、農地の適正管理を行っていくために、担い手の確保が課題となっています。
 特に、市の山間部では「稼ぐ農業」を推進し、農家所得の向上を図ることで担い手の確保が不可欠です。青年就農給付金7000万円を活用しながら、地域をけん引する農家への重点的な支援を通じて、市の農業全体の底上げを進めてまいります。
 また、農業基盤を整備することは、農家の規模拡大につながり、農業所得の向上が期待されます。農地の大区画化や地下水制御システムの導入と併せて、農地の汎用化および湛水被害の解消に必要な農業用排水施設の一体的な整備のため国営ほ場整備事業を実施します。

 ほ場整備事業においては、土地利用型作物と施設園芸団地などのゾーニングを行い、担い手への農地集積・集約化を目指します。また、施設野菜の高品質化と畑作物の導入促進による収益性の高い農業経営が可能となり、稼げる農業の実現につながります。

(4)「活躍する」まちづくり

 超高齢化時代が進行している中、宇城市においても医療費・介護費が年々増加しており、既に市財政を大きく圧迫しています。今後の高齢者数を考慮すれば、このまま医療費・介護費が増加し続けることは、市政の多くの分野に重大な影響を及ぼしていくと懸念されます。
 このため、従来型の介護が必要となった人への対症療法的対応だけでなく、高齢者が健康で生きがいのある生活を送ることができる環境を整備し、高齢者の健康寿命を伸ばすための取組みが重要であると考えます。

 社会福祉の充実につきましては、「地域福祉計画」に基づき、すべての市民が健康で安心して自立した生活を送ることができる地域社会の実現に向け、関係機関、団体および市民の皆さまとの協働により、福祉コミュニティーの醸成に努めてまいります。

 障がい者福祉の充実につきましては、人々が互いに支え合い、安心して暮らすことができる共生社会を実現するために、障がい福祉サービスや地域生活支援事業の充実に努めてまいります。

 団塊の世代が75才以上となる2025年を見据えた上で、地域包括支援センターを中心とした医療・介護・予防・住まい・生活支援が一体的に提供される「地域包括ケア」の構築に取り組み、介護の必要な高齢者の方々が住み慣れた地域で安心して暮らすことができるよう、介護サービスの充実に努めてまいります。

 市民のこころの健康づくりにつきましては、「宇城市地域支え合いセンター」と連携協力しながら、相談事業の充実や被災地サロンを実施するなど、市民の皆さまの心身両面のケアに努めてまいります。

 また、病気の早期発見・早期治療につなげられるよう、各種健診の充実強化や、受診しやすい環境の醸成と受診率の向上に努めながら、市民の皆さまの健康増進を推進してまいります。

(5)「住み続ける」まちづくり

 宇城市は地理的・社会的な環境に恵まれ、他の自治体と比べ生活の利便性が整っているにも関わらず、残念ながら人口減少傾向にあります。
 このため、社会的好条件にさらに磨きをかけるために、都市機能強化策として、「道の駅うき」から県道14号八代鏡宇土線鎗ノ柄(やりのえ)橋までをバイパス道路として整備いたします。
 さらに、JR松橋駅西側およびJR小川駅西側を新たなまちづくりの拠点として整備することにより、県央の交通の要衝地としての人口増加策につなげます。宇城市の中心部は、子育て世帯の流入という傾向があります。
 一方で、その周辺部は市外への流出が多くなっており、市全体として人口流出を抑制するためには、中心部がダム機能を果たすことが必要となります。

 そして市外からの移住、定住者にとって住んでみたい、ずっと住みたい、住んで良かったと評価されるよう、市民と行政が一体となってまちづくりに取り組み、魅力あふれる未来都市を目指して環境整備を続けていきます。

 その前提には、すべての男性と女性がお互いを対等なパートナーとして認め、人権を尊重し、ともに協力していくまちづくりが必要です。市、市民、事業者などがワーク・ライフ・バランスの配慮に努め、みんなが子育てしやすい環境整備を推進し、女性が活躍し、より働きやすい環境づくりを目指してまいります。

 平成29年度 当初予算(骨格)の歳出概要として

総務費・・・諸証明コンビニ交付サービス事業・800万円
農林水産業・生産総合事業補助金・・・・・1億500万円
     ・果樹競争力強化推進事業補助金・1700万円
土木費・・・道路新設改良事業費・・・ 23億4000万円
     ・駅周辺開発推進事業費・・・2億 800万円

(6)「選ばれる」まちづくりについて

 平成27年7月に「世界文化遺産」に登録された三角西港については、残念ながらこの資源の魅力を充分に活かしきれていないというご意見があるのも事実であります。SNSを活用した観光情報PRなどにより、三角東港を含めた「三角エリア」の総合的な振興策を行い、観光客を呼び込むとともに地元の経済効果につながる施策を展開します。

 また、観光資源と同時に豊富な農林水産物を市内の物産館などでの販売はもとより、県内外にも強くPRしていきます。

 さらには、宇城市ふるさと応援寄附についても、返礼品は全て宇城市の地元産品(肉・トマト・デコポン・メロン・米など)であります。市の財政面だけではなく、地場産業振興に大きく貢献するふるさと納税も引き続きPRをしてまいります。

おわりに

 最後となりますが、私は市民の皆さまの声にしっかりと耳を傾け、開かれた市政を推進し、災害からの復旧・復興を最優先に取り組むとともに、「住んで良かった」と市民の皆さまが実感でき、宇城市の次代を担う子どもたちが「ふるさと宇城に住み続けたい」と思えるような「笑顔あふれる」まちづくりを目指すことが、私に課せられた使命であります。

 これらの施策を円滑に推進し、必ず目的を達成してまいりますので、改めて市民の皆さまならびに市議会議員各位のご理解とご協力をお願い申し上げて、私の所信表明といたします。

 

平成29年2月28日

宇城市長 守田憲史


追加情報

アクセシビリティチェック済 このページは宇城市独自の基準に基づいたアクセシビリティチェックを実施しています。
>> 「アクセシビリティチェック済みマーク」について


お問い合わせ

宇城市 総務部 市長政策室 秘書係
電話番号:0964-32-1111この記事に関するお問い合わせ


カテゴリ内 他の記事





文字の大きさを変更する

  • 文字サイズを大きくする
  • 文字サイズを元の大きさにする
  • 文字サイズを小さくする

翻訳ツール

  • English
  • Le français
  • 中文
  • 한국어
  • Español
  • Tiếng việt
  • Tagalog
  • Bahasa indonesia

広報うき「ウキカラ」最新号

令和元年広報うき「ウキカラ」10月号 広報うきの一覧を見る

おすすめコンテンツ

  • 宇城市PR動画〜「ちょうどいい!住みやすさを実感できるまち・宇城」
  • 宇城市観光情報サイト「うきめぐり」
  • 宇城市「LINE(ライン)」の公式アカウントに関するご案内
  • 宇城市「くらしのガイド」電子書籍
  • クックパッド宇城市公式MYキッチン
  • 宇城市オリジナル名刺ダウンロードコーナー
  • 宇城市立図書館サイト(蔵書検索・予約など)

宇城市携帯サイト

QRコード(宇城市携帯サイト)

QRコードを読み取ることで携帯版宇城市のURLが表示されます。



Copyright © 2009-2014 UKI CITY, All rights reserved.