「会話しながら絵を見よう〜美術館企画展「Exile Dream of Hope 国吉康雄と野田英夫」オープニングトーク」詳細ページ

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2019年1月10日

 不知火美術館では、20世紀初頭にアメリカで活躍した2人の画家、国吉康雄と野田英夫にスポットをあてた企画展「Exile Dream of Hope 国吉康雄と野田英夫」を開催しています。2月3日(日)まで。

 岡山県出身の国吉康雄(1889〜1953)は、16歳で労働移民として渡米。労働生活を経て、画家となる夢を持ち、苦難の中で傑作を生み出し続け、やがてアメリカを代表する画家となりました。日系2世移民としてカリフォルニアで生まれた野田英夫(1908〜1939)は3歳で熊本の叔父に預けられ、18歳で再びアメリカに戻った後、美術を学び始めます。ニューヨークの美術学校の教授だった国吉の支援も受け、2人は画家仲間としても親交を深めました。野田は、メキシコの壁画画家ディエゴ・リベラの助手を務め、二科展にも出品するなど画家として活躍しますが、30歳の若さで病死。野田の墓は両親の引き揚げ先である不知火町にあります。

 この企画展は、国吉の生誕130年に合わせ、公益財団法人福武財団、国吉康雄研究講座が設置されている岡山大学大学院教育学研究科などの協力を得て実現したもの。国吉の作品を世界最大規模で所蔵する福武コレクションから国吉の油彩、カゼイン画など34点と、不知火美術館、熊本県立美術館所蔵の作品から野田の油彩、ペン画30点を展示しています。



国吉のカゼイン画戦争中塗料の開発も盛んに行われていた時代、国吉は画材も追求した。速乾性があり重ね塗りに適したカゼイン絵の具を使用した作品。



国吉の「バンダナをつけた女」国吉が描いた女性は「ユニヴァーサルウーマン」と呼ばれ、あらゆる人種を想像しながら、アメリカに暮らす全ての女性の肌の色を混ぜ合わせて描いたと言われている。移民たちの作った多民族国家アメリカを具体化したような女性像。「バンダナをつけた女」(1936年)(左)



野田の「都会の冬」壁画の制作を行っていた野田は、壁画でよく使わるモンタージュという技法(1つの画面にいくつかの場面を配置する技法)を、自らの油彩画や水彩画を描く際にも用いた。代表作「都会の冬」(1937年)



野田の「レストラン(キャフェテリアの男と女)」野田は「人々の生活とともにある芸術」という考え方に共感し、街に出て、人の中で過ごし、人々を描いた。カフェや電車の中、駅などで描かれたものが多い。「レストラン(キャフェテリアの男と女)」



野田の書いた文章が掲載されている雑誌など野田は絵画制作だけでなく、日本の美術雑誌にも多くの文章を書き、アメリカの最新の美術の動きを伝えていた。


 展覧会初日の1月5日には、不知火美術館の浦田恭代学芸員と本展の共同企画者である岡山大学の才士真司(さいと・しんじ)准教授によるオープニングトークが行われました。

 オープニングトークでは、国吉と野田の作品が描かれた時代背景や作風の変遷、絵画技法や使用されている画材などについての解説が行われ、アメリカの市民権を得られなかった国吉と生まれながらに市民権を得た野田、その違いが作品の表現方法にも表れていることなどについても話されました。



岡山大学の才士准教授(左)と不知火美術館の浦田学芸員(右)オープニングトークを行った岡山大学の才士准教授(左)と不知火美術館の浦田学芸員(右)



才士准教授の説明を聞きながら、作品の1つ1つを熱心に鑑賞する参加者才士准教授の説明を聞きながら、作品の1つ1つを熱心に鑑賞する参加者


 参加者からは、「野田英夫の作品は好きで何度か見にきたことがあったが、解説のおかげで国吉康雄の作品についても深く知ることができて良かった。知り合いにもすすめたい」、「100年以上前に描かれた作品や自分の生まれた年代の作品を見て感動した」、「国吉康雄の作品は同じ人が描いたとは思えないほどいろいろな作風があり驚いた。描かれた歴史的背景や作品同士のつながりも説明してもらえて、大変興味深かった」などの声が上がっていました。

 今月13日には工作・描画ワークショップ、27日には熊本県立美術館の林田龍太学芸員と岡山大学の江原久美子准教授による対談も行われます。

 

問い合わせ

不知火美術館 電話番号:0964-32-6222


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