2024年11月20日更新
県内では、SFTSの報告数が急増しています。令和3年(2021年)は、過去最高の9件(うち1件死亡)発生しており、今年は10月3日時点で7件(うち1件死亡)が報告されています。
マダニチラシ (PDF 620KB)(熊本県)
病原体をもったマダニに咬まれることで感染する恐れのある病気があります
重症熱性血小板減少症候群(severe fever with thrombocytopenia syndrome: SFTS)
マダニにより媒介されるSFTSウイルスによる感染症で、マダニに刺されてから6から14日後に発熱、全身倦怠感、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)が出現して重症化し、死亡することもあります。
日本紅斑熱
病原体を保有するダニに刺されることで感染します。発熱、発疹、刺し口が主要三徴候であり、ほとんどの症例にみられます。
マダニに刺されないように注意しましょう
特にマダニの活動が盛んな春から秋にかけては、マダニに刺される危険性が高まります。
草むらや藪など、マダニが多く生息する場所に入る場合には、長袖・長ズボン(シャツの裾はズボンの中に、ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れる、または登山用スパッツを着用する)、足を完全に覆う靴(サンダル等は避ける)、帽子、手袋を着用し、首にタオルを巻く等、肌の露出を少なくすることが大事です。
服は、明るい色のもの(マダニを目視で確認しやすい)がおすすめです。
虫除け剤の中には服の上から用いるタイプがあり、補助的な効果があると言われています。また、屋外活動後は入浴し、マダニに刺されていないか確認して下さい。特に、わきの下、足の付け根、手首、膝の裏、胸の下、頭部(髪の毛の中)などがポイントです。
マダニに刺された場合
マダニ類の多くは、ヒトや動物に取り付くと、皮膚にしっかりと口器を突き刺し、長時間(数日から、長いものは10日間以上)吸血しますが、刺されたことに気がつかない場合も多いと言われています。吸血中のマダニに気が付いた際、無理に引き抜こうとするとマダニの一部が皮膚内に残って化膿したり、マダニの体液を逆流させてしまったりするおそれがあるので、医療機関(皮膚科)で処置(マダニの除去、洗浄など)をしてもらってください。また、マダニに刺された後、数週間程度は体調の変化に注意をし、発熱等の症状が認められた場合は医療機関で診察を受けて下さい。